本日は 3D 対応 GIS フリー ビューアーの ArcGIS Earth の最新バージョン 2.0 をご紹介します。本製品は日本では未サポートですがインストールは無料で、日本語にも対応しています。バージョン 2.0 の大きな変更点として、ArcGIS Runtime SDK for .NET から ArcGIS Maps SDK for .NET にアーキテクチャが刷新されました。ArcGIS Earth バージョン 2.0 で追加された新機能や改善機能をご紹介します!
Quick Dock のカスタマイズ
2.0 メジャーアップデートにより Quick Dock をカスタマイズできる機能が追加されました!
Ver.2.0以前
Ver.2.0
Ver.2.0 では右上の [設定] タブの [カスタマイズ] から好みの Dock を最大 6 種類まで追加することができます。ツールの優先度をカスタマイズすることで操作性を向上させ快適な作業を行うことができるようになりました。Quick Dock の入れ替えや削除も簡単に行えます。
ArcGIS Earth ムービーの追加
ArcGIS Earth でトラックとブロックを使用した動画を作成できる機能が追加されました!
6 つのトラックには各種設定を行うことができます。
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- カメラ – シーン内のカメラの動きをキャプチャします。
- 環境 – [テレインの強調] や [日光] などArcGIS Earth 環境効果を追加します。
- データ – 目次から追加されたデータにアクセスします。
- マーカー – 画面、地面、または位置マーカーを追加します。
- テキスト – キャプション、テキスト ボックス、または場所のテキストを追加します。
- オーディオ – オーディオ効果を管理します。
高度なカスタマイズをすることにより、ストーリー テリングを強化につながり、明確なビジョンを再現することに役立てることができます。また、GIS データを活用したムービーをプレビュー、編集、エクスポートすることも可能なので、プロジェクトの提案の提示などに利用することもできます。
動画のエクスポートに関しては、ArcGIS Online (無償か有償に問わず) または ArcGIS Enterprise アカウントでサイン インをしているユーザーかしていないユーザーで以下のような違いがあります。
サイン インの有無 | 無 | 有 |
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時間 | 2 分 | 5 分 |
解像度 | 1080p | 2K |
フレームレート数 | 60 fps | 60 fps |
フォーマット | MPEG – 4 | MPEG – 4 |
ほかにも、フィーチャ サービスの編集やポップアップの改善、KML ノードの一括編集など、いくつかの機能が拡張されました。その他の新機能や詳細についてはヘルプの新機能ページをご参照ください。
興味を持たれた方は、ArcGIS Earth 製品ページ (米国 Esri 社のサイト) の「ArcGIS Earth のダウンロード」から、インストーラーをダウンロードし、インストールしてください。※すでに ArcGIS Earth 1.18 がインストールされている場合は、一度アンインストールしてから 2.0 をインストールしてください。