ArcGIS API for JavaScript の最新バージョン 3.4 をリリースしました。今回のバージョンアップでは、既存機能の拡張が主となります。以下に、バージョン 3.4 の新機能の一部をご紹介します。
■新機能
OverviewMap ウィジェット:WebTiledLayer のサポート
マップの概観図を表示するための OverviewMap ウィジェットで使用可能なレイヤに Web 上でアクセス可能なタイルを容易にレイヤとして使用できる WebTiledLayer が追加されました。
シンボル クラスの機能拡張
SimpleMarkerSymbol クラスでは新しく追加された setPath メソッドにより SVG のパスでシンボルの生成が可能になりました。PictureMarkerSymbol クラスでは SVG 形式の画像ファイルに対応しました。
また、SimpleLineSymbol クラスに新しいスタイル(LONGDASH、LONGDASHDOT、SHORTDASH、SHORTDASHDOT、SHORTDOT)が追加されています。
Asynchronous Module Definition(AMD)対応
ArcGIS API for JavaScript のすべてのモジュールで AMD がサポートされました。リファレンスでは AMD に対応したページが全クラスで用意されています。
AMD は Dojo 1.7 より採用され、Dojo をもとに作られている ArcGIS API for JavaScript においても AMD の対応がバージョンアップに合わせて進んでいます。AMD を採用した Dojo におけるモジュールを非同期にロードする方法は、従来の Dojo のスタイルに比べて大幅に改善されており、AMD API と呼ばれる標準化された新しいモジュールの定義方法が採用されています。
AMD に関する詳細はヘルプ ページ「Dojo and AMD」(英語)をご覧ください。
※従来の dojo.require を使用して書かれた既存のアプリをバージョン 3.4 に更新する際、AMD に対応する必要がなければ、ライブラリとスタイルシートの参照URL 以外のコード変更は必要ありません。
その他の更新情報や新機能については、ArcGIS Resources の What’s New in version 3.4(英語ページ)をご参照ください。
■参考資料
ESRIジャパン Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript
Esri 社(米国)Web サイト:
・ArcGIS API for JavaScript