【ArcGIS Desktop Tips】 ポリゴンの境界線にグラデーションを付ける方法

行政界などのポリゴンの色分け表現にちょっとしたアクセントを付ける、ポリゴンの境界線にグラデーションを付ける方法についてご紹介します。

対応バージョン:ArcGIS Desktop 9.x

境界線付近に陰影を付けることでポリゴンの境界が際立ち、ジグソーパズルのピースのような立体感を持った表現を実現できます。

ArcGIS DesktopのArcMapに同じデータソースのポリゴン レイヤを2つ追加します。1つはポリゴンの面の塗りつぶし用で、もう1つはポリゴンのアウトライン用です。

塗りつぶし用レイヤ
ポリゴンの面が塗りつぶし表示されているレイヤであれば、どのようなものでも構いません。今回は、山梨県の市町村界を名前で個別分類表示したものを使用します。このレイヤの透過率を40%に設定しておきます。

アウトライン用レイヤ
グラデーションを持つ境界線を表現するためのレイヤです。レイヤのシンボル プロパティ エディタから、タイプとしてグラデーション シンボルを選択します。今回は、グラデーションを設定するパラメータを以下のように設定してみます。

スタイル:バッファ
間隔:20
割合:15
※「間隔」はバッファの数を表し、「割合」はポリゴンにおけるバッファ領域のパーセンテージを表します。

カラーマップのスタイルとして、黒から白に変化するカラーランプを選択します。
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これで上位に塗りつぶし用レイヤ、下位にアウトライン用レイヤを重ね合わせて表示すると以下のようになります。
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グラデーションのチューニング
上の地図を見てお気づきになったかもしれませんが、ポリゴンの面積に比例して境界線のグラデーションの幅が広くなっていてポリゴンの面の高さが一定でないように見えます。このように境界線のグラデーションの幅が均一に見えない場合は、なるべく均一になるようにチューニングします。

グラデーションの幅を面積に応じて 変えて均一になるようにします。例えば幅を5 段階にする場合は、アウトライン用レイヤを面積の属性値で数値分類します。(ジオデータベースであれば「Shape_Area」というフィールドにポリゴンの面積の値が入っていますのでこれを分類フィールドとします。シェープファイルの場合は、新たに面積値用のフィールドを追加し、ジオメトリ演算で面積値を入力します。)
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分類ごとに上述した方法でグラデーション シンボルを設定していきます。、面積が大きくなるほどグラデーションの幅が狭くなるようグラデーション シンボルの「割合」の値を小さくしていきます。今回の例では、各分類に割合に「25」、「20」、「16」、「13」、「11」という値を設定してみると以下のようになります。
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最後に注意点ですが、表現力が豊かになるトレードオフとして描画パフォーマンスの低下がありますので、状況に応じて使い分けをしていただければと思います。