実務に効く! ArcGIS での解析手法と便利なツールのご紹介

2010 年 11 月 27 日に行われた第 2 回 GIS Landslide 研究集会で弊社社員の発表資料「実務に効く! ArcGIS での解析手法と便利なツールのご紹介」を、多くの方々のご要望にお応えいたしまして、ダウンロード可能な資料として公開いたします。

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本発表資料は、研究集会での趣旨にあわせて、DEM(Digital Elevation Model)の解析や現地調査、その他 ArcGIS を利用する上での便利なツールや解析手法の概要をトピックごとに紹介しました。発表概要は次のとおりです。

・地形解析
ArcGIS Desktop と Spatial Analyst で、基本的なサーフェス解析である傾斜角、傾斜方向、曲率、陰影起伏、コンターなどの算出、また、近傍解析/算術演算による接谷面、接峰面、起伏量の算出方法を紹介いたしました。
さらに、ArcGIS 製品の基盤をなす ArcObjects API を利用してプログラミングすることにより、独自のラスタ解析を実行することが可能です。本発表では、その例として、横山(1999)の地上開度・地下開度の計算を行った例を紹介いたしました。


・水文解析
ArcGIS Desktop と Spatial Analyst での一般的な処理フローに沿った水文解析手法を紹介するとともに、近年、国内でも使われる事例が多くなってきた地形的な湿潤指標(Topographic wetness indices)、ストリームパワー指標(Stream-power indices)などの算出方法についても紹介いたしました。また、高度な水文解析として Tarboton(1997)の D-Infinity Flow Direction 法を利用できる TauDEM 等のツールを紹介いたしました。

・断面
ArcGIS Desktop と 3D Analyst での断面図グラフの作成や、地形断面を作成するのに便利な Ez Profiler や ET Surface、地質断面を作成するのに便利な CrossView For ArcGIS や Subsurface Analyst などのツールやエクステンション製品を紹介いたしました。

・現地調査
近年、急速に普及している GPS やデジタルカメラは、現地調査の道具として一般的になってきています。今回はこれらの機器を使って収集してきたデータや写真の ArcGIS Desktop への取り込みに便利なツールとして ArcPhoto や GPS-Photo Link を紹介いたしました。また、ArcPad と連携した屋外調査支援システムや、DGPS 補正が可能なソリューションを紹介しました。

・その他
マップの配布や Web での公開、汎用的な便利ツール、統計ソフト R や IDL との連携などを行う各種ツールや製品を紹介しました。

・参考文献
1)横山隆三, 白沢道生, 菊池 祐. 開度による地形特徴の表示, 写真測量とリモートセンシング. 1999, Vol.38, pp.26-34
2)Tarboton, D.G. A new method for the determination of flow directions and upslode areas in grid digital elevation models, Water Resources Research. 1999, Vol.33, pp.309-319