日本地理学会にて「地理総合」に向けた GIS 公開講習会を開催!

ESRIジャパンでは、3 月 24 日(土)に東京学芸大学で行われた日本地理学会 春季学術大会の公開講座にて ArcGIS Online を活用した GIS 講習会を担当させていただきました。本ブログでは、公開講座 ①「オープンデータを活用した GIS 講習会」、② 「スマホ・タブレットで行うフィールドワーク」の様子をご紹介します。

2022 年度の高等学校学習指導要領の改訂により、「地理総合」が必修科目になり、GIS の役割や有用性の理解、基本的な技能の取得が内容として盛り込まれ、GIS を用いた授業が全国の高等学校で行われるようになります。今回の講習会は、日本地理学会にご協力いただき、地理必修化を見据えた講習会を開催する運びとなり、高等学校の先生方を中心に約 50 名の方にご参加いただきました。

①オープンデータを活用した GIS 講習会

午前中の「オープンデータを活用した GIS 講習会」の前半では、GIS の概要と、ArcGIS Online で作成したストーリーマップを用いて作成した教材の例を紹介しました。

▶▶教材はこちら

後半では、東京学芸大学の付近を流れている玉川上水と武蔵野地域の発展を題材にした教材を、ArcGIS Online を用いて実際に作成していただきました。教材作成を通して、玉川上水がどのような地形を通っているのか、武蔵野台地にどのような影響を与えたのか、GIS を活用することで視覚的に理解できることを学んでいただきました。

▶▶作成した教材のイメージはこちら

②スマホ・タブレットで行うフィールドワーク

午後に行った 「スマホ・タブレットで行うフィールドワーク」では、「東京学芸大学のキャンパス調査~春を見つけよう~」というテーマでフィールドワークを行いました。受講生の方々には、実際にキャンパス内を歩いて「春」を見つけていただき、Survey123 for ArcGIS を使用して、その場所と調査項目、撮影した写真を収集していただきました。当日は、天気も良く、桜や春の草花の見ごろだったため、お花見気分でのキャンパス調査となりました。

収集した結果をマップ上で見てみると、桜や草花の他にも、サークルの案内板や合格発表の掲示板、半そででスポーツをしている学生など、様々な視点で「春」を見つけていただいたことがわかりました!楽しく収集したデータをご確認いただくことを通して、フィールドワークにおける GIS の有用性もご理解いただけたと思います。

▶▶ Survey123 for ArcGIS で集計された結果を確認する

▶▶ Web マップで調査結果を確認する

今回の講習会では、GIS を使って、自分の住む町の風土や人々の暮らしを理解することや、いつもと違う視点でフィールドワークを行ったりする楽しさを体感していただきました。今後、本講習を受講された先生方に、GIS を使った教材作成や授業を実際に行っていただけるようになればと願っています。

ESRIジャパンでは、2022 年度の「地理総合」必修化に向けて、今後も GIS を学びたい!活用したい!とお考えの小中高の教員の皆様を積極的にサポートしていきます。

■関連リンク

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