Esri Business Analyst の機能紹介(1) ~Color-Coded Maps ツールバーによる統計データの視覚化~


ArcGIS 製品には無機質な統計データを、実際の地図と関連付けて視覚的にわかりやすく表現する機能が豊富に用意されています。今回は新たにバージョンアップされた Esri Business Analyst に搭載されている、わずか数ステップの操作で簡単に地図の色分けを行うことのできる Color-Coded Maps ツールバーの機能をご紹介致します。

※Esri Business Analyst をご利用のお客様を対象にしています


※Color-Coded Maps ツールバーが表示されていない場合
ArcMap のメイン画面より
[カスタマイズ(C)] → [ツールバー(T)] → Color-Coded Maps と選択します。
これでツールバーが表示されます。

Toolbar

このツールバーを用いて、ドロップダウン形式のリストから選択するだけで地図に色付けができます。
まずは試しに、千葉県の人口の分布を2ステップで可視化してみましょう。

1. 統計データを持つポリゴンレイヤを選択します

Layer

2. 可視化したいフィールドを選びます

Field

この2ステップだけで地図を色づけすることが出来ます。

Map

さらにここから配色を変えて分類手法、クラス数(色付けする階級数)、アウトライン幅、アウトライン色を変更してみましょう。
下図のように設定してみます。
※分類手法は、自然分類(Jenks)、等間隔、等量が選択可能です

Classify

すると次のように表示されます。
先程と比べて、やや違いが見やすくなりましたでしょうか?
都心へのアクセスの容易さのためか県の北西部に人口が集中していることが容易に把握できます。

Classified_map1

レイヤを変更してメッシュデータを利用することで下図のように、より仔細に分布を表現することも可能です。

Classified_map2

いかがでしょうか?
当然のことではありますが、交通網に沿って人口が集中しているようです。
そこで色の透過度をあげて、電車の路線図と照らし合わせてみましょう。

Classified_map3

JR総武線、JR京葉線、京成本線、JR常磐線といった交通の動脈部に人口が集中している様子が明確に確認できます。
Color-Coded Maps ツールバーの特徴は、専門的知識を持たない方でもわずか数分でこうした視覚化が行える点にあります。
今回の例ではごく単純な人口分布でご紹介しましたが、各種ビジネスの現場にあわせて有効に活用していただくことで、お客様の新たな事実・商機の発掘のお役に立てれば幸いと思います。

■関連リンク
Esri Business Analyst: http://www.esrij.com/products/solution/esri-business-analyst/

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