ArcGIS 10 の結果ウィンドウ を開いてみたことはありますか?
結果ウィンドウには、ArcGIS で実行したジオプロセシング ツールや、その入出力データ、メッセージなどが表示されます。ツールの実行履歴を確認するだけでなく、再実行したりコード スニペットにコピーしたりと、使いこなすと非常に便利なウィンドウです。
結果ウィンドウは 3 つのセクションで構成されています。
1. 現在のセッション
現在のセッション中に実行されたジオプロセシングの結果がすべてリストされます。
2. 前のセッション
過去に実行したジオプロセシングの結果が表示されます。保存期間は ジオプロセシング オプション から設定することができます。
3. 実行しない
ジオプロセシング処理を開始したが、途中で中止されたツールが表示されます。たとえば、ArcCatalog でバックグラウンドでジオプロセシングを実行中に ArcCatalog を閉じた場合などです。
ツールのショートカット メニュー(右クリック)
結果ウィンドウ内の各ツールを右クリックすると、様々なオプションが表示されます。
開く – 実行時に設定したパラメータが適用された状態でツール ダイアログが開きます。ツール ダイアログでパラメータは再設定することができるので、一部のパラメータだけ変更して再度ツールを実行したい場合に便利です。変更の必要のないパラメータをゼロから設定し直す手間を省くことができます。
コピー – モデル に実行したツールを組み込む場合に便利です。
リストから削除 – データは削除されませんが、実行結果のみが削除されます。
名前の変更 – 分かりやすい名前に変更することができます。
Python スニペットとしてコピー – コピー と同様に便利な機能です。クリップボードに完全な Python 構文としてコピーします。実行時に設定したパラメータも適用されます。この機能を使用すると、Python スクリプトを書く時間を短縮することができます。
削除 – 実行結果と出力データの両方を削除します。
再実行 – 実行時と同じパラメータ設定でツールを再実行します。
さらに活用
結果ウィンドウからのドラッグ&ドロップで活用の幅が広がります。結果ウィンドウ内の入出力データをドラッグ&ドロップすることで、マップ、コンテンツ ウィンドウ、ModelBuilder、Python ウィンドウにすぐに追加することができます。Python ウィンドウ と結果ウィンドウを同時に使用することで、コードの記述時間を減らしたり、カタログ ツリーでのデータへのナビゲーション時間を減らしたりすることができます。