毎月、人気コンテンツの上位にランクインしている「無料でダウンロードできるLandsat画像の活用」では、ArcMap での Landsat 画像の利用方法についてご紹介していますが、弊社が販売している画像処理のための製品である Exelis VIS 社の ENVI でも簡単に利用することができます。
今回もデータの入手方法からご紹介します。
ファイルのダウンロードは以下の URL から可能です。
ftp://ftp.glcf.umiacs.umd.edu/glcf/Landsat/
フォルダには複数のファイルが存在しますが、ENVI で利用する場合は、メタデータを含む以下の 10 ファイルをダウンロードすることをお勧めします。
p107r035_7k20010924_z54_nn61.tif.gz
p107r035_7k20010924_z54_nn62.tif.gz
p107r035_7p20010924_z54_nn80.tif.gz
p107r035_7t20010924_z54_nn10.tif.gz
p107r035_7t20010924_z54_nn20.tif.gz
p107r035_7t20010924_z54_nn30.tif.gz
p107r035_7t20010924_z54_nn40.tif.gz
p107r035_7t20010924_z54_nn50.tif.gz
p107r035_7t20010924_z54_nn70.tif.gz
p107r035_7x20010924.met
ダウンロードしたデータは .gz の拡張子がついた圧縮されたファイルです。
このファイルを解凍して GeoTiff ファイルにします(解凍用のソフトウェアが別途必要になる場合があります)。
解凍後の 9 つの GeoTiff ファイルと、メタデータである p107r035_7x20010924.met を 1 つのフォルダに格納します。
それでは、ENVI で使ってみましょう!
- スタート → すべてのプログラム → ENVI 4.8 → ENVI を選択し、ENVI 4.8(Classic)を起動します。
- File → Open External File → Landsat → GeoTIFF with Metadata を選択します。
- Enter Landsat MetaData Filenames ダイアログ ボックスで、p107r035_7x20010924.met ファイルを選択し、開く ボタンをクリックします。
- Available Bands List ウィンドウが表示され、p107r035_7x20010924.met が追加されます。
ENVI ではメタデータから自動的にファイルを識別します。そのため、バンドコンポジットなどの作業を行うことなくそのまま解析を行うことができます。 - Available Bands List ダイアログの上から 3 つ目(つまり MS 画像)の p107r035_7x20010924.met 上で右クリック → Load True Color を選択すればディスプレイウィンドウが起動して画像が表示されます。
また、Landsat 画像から、熱赤外バンド(バンド6)を利用して温度の計算をしたり、
タッセルドキャップ変換という重回帰分析で経験的に得られたモデル式によってバイオマスと関係する Greenness などを計算したりすることができます。
是非 ENVI でも Landsat 画像を使ってみましょう!!
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(※現在は販売しておりません。ご了承ください)
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