先日リリースした最新 GIS アプリケーション ArcGIS Pro について、以前の記事では便利な編集機能についてご紹介しましたが、今回は「タスク」という機能についてご紹介します。
タスクは、ArcGIS Pro における操作手順を適切なマップやツールを使用して、誰もが再現し、効率的に作業を行えるようするためのワークフローを提供する機能です。
データを管理している部門において新たに道路や建物のデータを作成する場合のその操作方法や、都道府県別の人口密度を求める際の手順など、タスクは ArcGIS Pro 上で行う手順一つ一つをステップとして、対話形式のワークフローを作成することができます。タスクを利用することで、業務の効率化やマップと連動した操作手順書の作成を実現できます。
タスクの中にはコマンドやジオプロセシング ツールを組み込むことができますので、操作において必要な機能をすばやく呼び出すことができます。例えば、下図ステップ 1 の 「対象データの追加」 では、[実行] をクリックすると [データの追加] ダイアログが自動的に起動しますし、ステップ 2 の 「ジオメトリのチェック」 では、[ジオメトリのチェック] ジオプロセシング ツールがタスク内に組み込まれていますので、タスク内でツールを実行することができます。
作成したタスクはタスク ファイルとして保存して他ユーザーと共有することができますので、操作に詳しい人がタスクを作成して操作に不慣れな人がタスクの手順通りに操作を行うことで、誰もが効率のよい操作を行うことができます。
なお、ArcGIS Pro を利用するには、ArcGIS Online の組織向けアカウントが必要です。ArcGIS for Desktop の保守有効ユーザー様にはこのアカウントを利用できる権利がありますので、まだアカウントを取得していない方は、こちらへアクセスして申請を行ってください。
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