ArcGIS for Desktop でデータベース サーバーを使ってみよう!

ArcGIS for Server にはジオデータベースをデータベース管理システム上に構築し、組織内で空間データを管理する機能がありますが、ArcGIS for Desktop* にも Database Server (Desktop) という機能が付属しており、ArcGIS for Server 同様に便利なデータ管理機能が利用可能です。

Database Server (Desktop) は、無償で利用可能なデータベース管理システムである Microsoft SQL Server Express 上にジオデータベースを作成し、ArcGIS for Desktop から利用できるようにする仕組みです。Database Server (Desktop) を活用すれば普段使い慣れているジオデータベースの機能に加えて、より便利で強力な空間データの管理機能を簡単に使用することができます。以下では、Database Server (Desktop) で利用できる、バージョニングと履歴管理という機能についてご紹介します。

*Database Server (Desktop) の導入には、ArcGIS for Desktop Standard 以上が必要です。


バージョニング

Database Server (Desktop) ではファイル ジオデータベースにはないバージョニングという機能を使用することができます。ArcMap で空間データを編集する場合、通常では保存を行うと以前の状態に戻ることはできませんので、さまざまな処理や編集を試行錯誤しながら行う場合には、その手法や段階ごとにデータをコピーしなければなりません。また、自分以外の人も編集する可能性があるデータでは 1 つのデータに次々に編集が行われるため、作業の進捗や分担などを管理することが難しくなります。バージョニングはこういった場面で力を発揮します。バージョニングを使うと、各編集者やプロジェクトごとに「バージョン」と呼ばれるデータの複製を作ることができます。このバージョンに対して変更を行うことで、自分以外の編集者やプロジェクトに影響を与えたり、逆に与えられたりすることなく編集作業を行うことができます。また、複数のバージョンに対して行われた変更内容を 1 つにまとめることも可能です。
たとえば、以下の図のように、道路計画のマップを異なる編集者が共同で作成することができます。それぞれの編集者は、担当の編集を終えると、最終計画案に変更内容の反映を行っていきます。異なる編集者によって、同じ地物に対して編集が行われた場合には、競合として検知されます。競合が検知された場合は、内容を確認して適切な状態を選択することができます。 

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履歴管理
次に履歴管理機能についてご紹介します。 履歴管理を有効にしたフィーチャクラスでは、データセットへの変更とその変更が行われた時間が記録されます。そして、任意の時点のデータの状態に自由にアクセスすることができます。そのため、過去からの作業の履歴からミスが起きた時点をみつけだすことや、時系列で変化していく現象を記録、分析することが可能です。

たとえば、以下の図のように過去の洪水災害の情報を記録しておくことで、任意の時点の洪水状況を把握することができます。こうしたデータは、防災計画をたてるうえで参考になります。 

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ぜひ、これを機会に空間データの効率的な管理を始めてみてください! 
導入に際しては、下記の ESRIジャパン サポートサイト(要サポート ログイン)から Database Server (Desktop) ファイルをダウンロードし、インストーラーを展開してください。またインストール手順書に関しては、Database Server (Desktop) のインストーラーのすぐ右にある PDF ファイルをご参照ください。
ArcGIS for Desktop ダウンロード ページ

■ 関連リンク
バージョニングのクイック ツアー
ジオデータベースの履歴管理
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