新時代の幕開け!搭載データを大幅増強~ArcGIS Business Analyst Pro 2024 年版データをリリース~

商圏分析・エリアマーケティング特化型 GIS ソリューション ArcGIS Business Analyst Pro に付属するオフライン データを大幅リニューアルし、「ArcGIS Business Analyst Pro 2024 年版データ」 (以降「本データ」) として 2024 年 4 月 11 日にリリースしました。この記事では、本データで新しくなった点をご紹介します。

推計年収・推計貯蓄・推計消費額データを搭載

標準搭載データに ArcGIS Stat Suite 推計年収別世帯数推計貯蓄別世帯数推計消費額(いずれも町丁・字等版)の最新版データ、約 700 変数を追加しました。国勢調査データに加えて、これらのデータを利用することで、人口や世帯数だけでなく、高所得者層の多いエリアや購買力(消費額)の高いエリアなどを把握することができ、解析の幅を広げることができます。

東京都心部の推計平均世帯年収(町丁・字等)

推計将来人口データの更新

最新の 2020 年国勢調査(町丁・字等)および 2023 年公表の国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」を利用して、推計将来人口の更新を行いました。推計年度を拡張して、2025 年から 2050 年までの性別・年代別の推計人口を提供します。

人口総数 年齢別(左:2020 年、右:2050 年)

また、関連するインフォグラフィックスも新しく「推計将来人口プロファイル」として追加します。2050 年までの年代別の人口推移予測や 2020 年と 2030 年を比較した詳細な人口比較を実施できます。

推計将来人口プロファイル(川口駅より自動車5分圏・10分圏)

標準搭載インフォグラフィックスの拡充

標準搭載データの拡張に伴い、標準インフォグラフィックスの拡張を行いました。ArcGIS Business Analyst Web and Mobile Apps (以下、BA Web)の標準テンプレートに加えて、上記の「推計将来人口プロファイル」を追加しています。また、ArcGIS Business Analyst Pro(以下、BA Pro)のバージョン 3.2 で新しく追加した「インフォグラフィックス エディター」を利用することで、独自のテンプレートを簡単に構築して利用できます。

道路ネットワークの速度設定の最新化およびパフォーマンス向上

2021 年度(令和3年度)道路交通センサスの「旅行速度整理表」をもとに速度設定を更新するとともに、都道府県や政令市ごとに速度設定を適用することで、自動車到達圏の精度を向上させました。さらに、道路ネットワークの構造を見直すことにより、パフォーマンスも向上しています。

たとえば、下の動画では目黒区内の14 店舗から自動車 5・10 分圏を作成していますが、新しい道路ネットワークは従来の道路ネットワークより処理が早く完了していることが分かります。

(左)従来の道路ネットワークを使用、(右)新しい道路ネットワークを使用

ArcGIS Business Analyst Pro 専用設計

データ構造を BA Pro に最適化することで、パフォーマンスの向上を図るとともに、データ容量の効率化を行っています。ただし、本データは ArcMap 版 Business Analyst Desktop では、ご利用できないのでご注意ください。ArcMap 版 Business Analyst Desktop を利用中の方は、BA Pro への移行をサポートする資料を公開しておりますので、是非ご活用ください。

おわりに

本データは、BA 製品の機能を最大限活用するための大幅な拡張を行っています。本データを利用することで、BA Pro の利便性や解析の幅が向上するだけでなく、BA Web との連携もスムーズに行えるようになっています。今後も、継続的な機能拡張やデータの拡充を通じて、皆様の業務に役立つソリューションを提供いたします。今後ともご期待ください。

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