富嶽三十六景、東海道五十三次、名所江戸百景に引き続き、浮世絵ストーリー マップとして歌川広重の『六十余州名所図会』 に関するストーリー マップを公開しました。
このストーリー マップでは、浮世絵が描かれた地点と今はなじみのなくなった「六十余州」の境界線を地図上に表しています。
<画像をクリックすると、マップを閲覧できます。>
六十余州名所図会は、1853年(嘉永6年)から1856年(安政3年)にかけて制作された歌川広重晩年の作で名所絵 69 枚に、目録 1 枚を加えた全 70 枚からなる名所図会です。
また、六十余州とは日本の律令制に基づいて設置された地方行政区分で、令制国(律令国)とも言われ、奈良時代から明治初期まで用いられていました。
この名所絵を見てみると、「尾張」の現在も行われている尾張津島天王祭や「丹後」の天橋立のように現在と同じ景色が見られる場所もある一方、「和泉」では『音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ』と百人一首にもある名所、高師の浜が描かれていますが、こちらは現在ではすっかり浜はなくなり、工場地帯になってしまっています。
江戸時代、人々にとって旅は一生に行けるかどうかという時代、名所絵を見て遠くの場所に思いを馳せていたのでしょう。
みなさん、ゴールデンウィークはどこに行きましたか?訪れた名所で撮影した写真でストーリー マップを作成してみてはいかがでしょうか?
■関連リンク
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