【新型コロナ関連情報も】ArcGIS Insights 2020.3 の 新機能 (2020 年 10 月)

シンプルな操作で空間データとテーブル データの可視化・解析が可能なアプリケーション ArcGIS Insights の最新バージョン 2020.3 がリリースされました。本記事では、注目の新機能をピックアップしてご紹介いたします。

ジオメトリ演算

ポリゴン データの面積と周長、およびライン データの長さを計算できるようになりました。メートル、キロメートル、フィート、またはマイルの単位で計算できます。

Insights で単位面積によって正規化をしたコロプレス マップを手軽に作成できます。

人口を面積で正規化 (人口密度)

数値データを使用したチャート シンボルのマップ

店舗の売上高を顧客の年代別にチャート シンボルで表示

マップ上に、カテゴリ(文字列) フィールドを用いてパイ チャート・カラム チャートのシンボルを表示することはすでに可能でしたが、さらに数値または比率のフィールドを使用して、円のセグメントのサイズやカラムの高さを決定することができます。また、データをマップにドラッグ アンド ドロップするだけでチャート シンボルのマップを作成できるようになりました。

散布図のシンボル設定

散布図では、ポイント シンボルのサイズの調整がサポートされました。ポイント数が少ない場合や多数のポイントが集中している場合に、より効果的な散布図を作成することができます。

上位または下位 n フィルター

昨年度のふるさと納税受入額トップ 5 の自治体はどこでしょう? ESRIジャパンでは 2019 年に 総務省 のデータを使用して ふるさと納税マップ を公開しましたが、Insights 2020.3 では手軽に上位 n レコード / 下位 n レコードの値によってフィルターをかける機能が追加されました。

バー チャート、カラム チャート、バブル チャート、折れ線グラフおよびドーナツ チャートのカードでフィルター処理できます。

Insights の新機能を試すには?

ArcGIS Insights in Online、ESRIジャパン未サポート製品である ArcGIS Insights Desktop はすでにリリースされており、すぐに新機能をご利用いただけます。ArcGIS Insights in Enterprise につきましては ESRIジャパン サポート サイトにて提供します。

また、製品をお持ちでない方も ArcGIS Insights トライアルのお申し込みいただくことで、気軽にお試しいただけます。

この記事でご紹介しきれなかった ArcGIS Insights 2020.3 の新機能や詳細につきましてはドキュメント ページをご覧ください。

注) バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュを削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。

* ArcGIS Insights 2020.3 では Microsoft Edge レガシはサポート対象外となります。新しい Chrome ベースの Microsoft Edge ブラウザーをお使いいただけます。

参考情報: Insights による新型コロナウイルス感染症の解析

未だ予断を許さない状況である新型コロナウイルス感染症。ArcGIS Insights の解析例・事例のページをいくつかご紹介します。(以下は英語のページです。)

こちらの記事では Insights が、疫学者の分析ニーズに対して強力でありながらアクセスしやすいソリューションを提供することや、一般の人々や意思決定者への情報伝達にどのように役立つかについて、疫学研究の 10 の主要分野の観点から説明しています。

Insights を使用して重要な病院のリソースの予測を行った事例です。さまざまなモデルの結果を 1 つのビューで比較でき、データ収集と分析が大幅に高速化したとのことです。

Apple 社のモビリティ データをもとに、2020 年 1 月以降の人々の移動の傾向がまとめられた Insights ページです。

そのほか世界版の Apple 社モビリティ インデックスなどさまざまな Insights ページが ArcGIS Insights Gallery で公開されています。

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