LIDAR ANALYST は、TEXTRON Systems 社によって開発された LIDAR データを処理・解析するための ArcGIS Desktop エクステンション製品です。このエクステンションでは、専用のツールバーを使用して LIDAR データを元に標高データの作成や地物の抽出、そして数値地形モデル（DTM）や建物フィーチャの編集が行えます。今回は LIDAR ANALYST でできる建物の抽出と建物フィーチャの編集の方法をご紹介します。
建物の抽出
LIDAR データから建物を抽出するために、[LIDAR Analyst Toolbar] の [Building Extraction] ツールを使います。
事前に LIDAR ANALYST で DTM（LIDAR ANALYST では、Bare Earth としています）を作成しておきます。LIDAR ANALYST で LAS ファイルから作成した DTM を用いることで簡単に建物を抽出することができます。
赤色のポリゴンが抽出結果の建物フィーチャです。
建物フィーチャの属性テーブルを確認すると、高さの情報等が格納されています。
建物フィーチャの編集
抽出した建物フィーチャの中には、正確な形状でないフィーチャもあります。そのような時に、LIDAR ANALYST の [LIDAR Analyst Building Edit Toolbar] を使うと建物フィーチャを編集してより正確な形状にすることができます。
[エディター] ツールバーで [編集の開始] をクリックし、抽出した建物フィーチャの編集をアクティブにすることで、上図のツール群を使用して編集ができます。
3D 表示
LIDAR ANALYST には 3D 表示機能がついています。LIDAR データや作成した建物フィーチャには高さの情報が格納されているので、[LIDAR Analyst 3D Viewer] を使ってそれらを 3D 表示させることができます。
さらに [LIDAR ANALYST 3D Viewer Toolbar] を使うと、ArcMap 上で選択した建物フィーチャだけを抽出して 3D 表示することができます。
LIDAR ANALYST を使うと数少ないステップで地物の抽出が行え、フィーチャの編集も行えます。LIDAR データの処理・解析には是非 LIDAR ANALYST をご活用ください。
■関連リンク
・LIDAR ANALYST 製品ページ