第 2 回小中高利用支援プログラム座談会を開催しました!

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ESRIジャパンでは、「小中高教育における GIS 利用支援プログラム」を展開しています。本プログラムでは、GIS ソフトウェア、クラウド サービス、Q&A サポートなどを、小中学校・高等学校へ無償でご提供しています。

各学校の先生方には、さまざまな形で GIS をご活用いただいていますが、他の学校の授業などの活動で、どのように GIS を活用されているか、その事例はこれまであまり共有されてきませんでした。そこで、ESRIジャパンでは、本プログラム導入校の先生方を集めて、事例をお話しいただいたり、議論をしていただいたりする場として座談会を企画しました!2019年3月27日(木)に実施した座談会はその第 2 回目となります。

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小中高利用支援プログラムを導入されている学校は、全国各地に渡りますので、1 箇所に先生方にお集まりいただくことは困難です。そこで、ESRIジャパンの東京・大阪・札幌などの各オフィスを Skype でつなぎ、各地の様子を動画で中継しつつコミュニケーションが取れるようにしました。

座談会では、各学校から、取り組みについて発表がされ、それに対する質疑応答が行われました。

まず、千葉県立千葉高等学校様から、県のトップレベル校における GIS の活用例をお話しいただきました。地理A、地理B、地理特講といった地理の授業だけでなく、総合的な学習の時間や部活動(地理部)でもGISで地図作成を行い、その地図からわかることを発表するという取り組みをされているとのことです。受験指導に時間を割くよりも、このような取り組みを通し空間的思考を身につけることが重要ではないかという問題提起がされました。

神戸市立伊川谷中学校様からは、防災学習プログラムで防災マップを作成された事例をご紹介いただきました。マップ完成後に発表会を行い、消防署の方から講評をいただく場を設けました。また、生徒が作成したマップと消防署の方が作成されたマップを比較する、という試みがありました。この試みを通して、災害時に安全だと考えた避難ルートについて考えを再検討することができ、新たな課題や気づきが生まれたとのことです。

茨城県立並木中等教育学校様からは「”自転車のまちつくば”のライフスタイルを提案しよう!」と題して、つくば市の自転車利用率を増やすためには何が必要か、アンケート調査や GIS を用いて考える講座の紹介がされました。

最後に、兵庫県立尼崎小田高校様から Survey 123 for ArcGIS を用いてデータの収集を行い、地域防災 絆 マップを作成されたという事例が紹介されました。ここでも、地域の方々とのコミュニケーションが重要であるということが説かれていました。

各学校にご発表いただいた事例については、GIS in the Classroom の事例ページに掲載していますので、ぜひご覧ください。

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この座談会は、定期的に開催していく予定です。今後は、先生方からお話をいただくだけでなく、ESRIジャパンからも積極的に情報発信をしていく予定です。先生方の横のつながりを広げる場として、今後の本座談会をぜひご活用ください!

また、ESRIジャパンでは、2022年の高校地理総合必修化に向けて、本座談会に限らず、全国の小中高向けのサポート体制をより充実させ、初等・中等教育における GIS の利活用を図ってまいりますので、ご期待ください。

■関連リンク

小中高 GIS 利用支援プログラム向けページ「GIS in the Classroom