ArcGIS Pro 2.6 新機能: 作業効率が上がる！便利なオプション新機能のご紹介

先月 9 月 10 日にリリースされた ArcGIS Pro バージョン 2.6 について、これまでさまざまな新機能をブログでご紹介してきました。今回は、プロジェクトに対する豊富な設定が可能なオプション設定に関する新機能を 2 つご紹介します。

オプション設定へのアクセスは [プロジェクト] タブ → [オプション] → [オプション] ダイアログから可能です。

作業中、ArcGIS Pro が停電などで予期せずにシャットダウンしてしまった場合、バックアップ機能でプロジェクトを回復させることができるようになりました。作業中、保存せずに一定時間が経過すると自動的にバックアップファイルが作成されます。

未保存の状態でプロジェクトが終了した場合、未保存のプロジェクトファイルを再度開き、バックアップの読み込みを確認するダイアログで「はい」をクリックすると最後に作業した状態のプロジェクトが起動します。

バックアップの設定へのアクセスは、[オプション] ダイアログ → [一般] → [プロジェクトの回復] から変更することができます。

[編集] オプションでは、新たに編集の有効または無効化に切り替える設定が追加されています。この設定を行うと、編集が必要な時のみ編集ツールを有効にすることができます。ArcMap の編集の開始の設定になれている方は、こちらの方が馴染みやすいかもしれません。

編集オプションへのアクセスは [オプション] ダイアログ → [編集] → [セッション] で [[編集] タブで編集を有効/無効にできます] チェックボックスをオンにします。

リボンの [編集] タブに編集ツールが追加されます。デフォルトでは無効の状態となっており、編集用のツールはすべてグレーアウトしています。これにより誤って編集用のツールをクリックし、編集をしてしまう心配がなくなります。

[編集] ツールをクリックし、有効にすると、各種編集用ツールが有効になります。

このほか、マップグラフィックスの色や編集の選択色の色を変更できる機能なども追加されています。オプション設定を利用して、作業をより効率的に、使いやすくしましょう。