2022 年度高等学校において「地理総合」が新たな必修科目となります。
「地理総合」では、ESD、グローバル、防災と並び “GIS” が重要なキーワードになっています。
そのなかで「GIS」については「手軽に学習できる教材が少ない」や「どのように利活用したらいいか分からない」と感じている先生方も多いのではないでしょうか?
今回、GIS を用いた地理教育での活用方法について、多くの方に知っていただくために 2021 年 4 月 23 日に「2022 年高校地理必修化!GIS で変わる地理科目 ~ WebGIS 教材のご紹介 ~」というタイトルでウェビナーを開催しました。
ゲストスピーカーとして、株式会社 帝国書院様をお招きし、開発された WebGIS 教材についてご紹介をしていただきました。帝国書院様は、ArcGIS Online のアプリの一つである ArcGIS StoryMaps で Web 教材を開発され、この 4 月に公開しました。
ウェビナーでは以下の内容について紹介しました。
ウェビナーの内容
- 帝国書院様から WebGIS 教材のご紹介
高等学校用 GIS 教材「アクセス WebGIS」
- アクセス WebGIS の開発背景
- ICT 環境が整わない
- 授業準備が大変
- 実習時間の確保が困難 など
「GIS」のための特別な授業ではなく、普段の地理の学習を少しでも楽しくするツールとして「アクセス WebGIS」を開発
- アクセス WebGIS の特徴
- 様々な ICT 環境に対応
- 地理専門外の先生・初めての生徒でも使いやすい
- 限られた時間の中で効率よく GIS を学ぶ
- 無理せずに「GIS・地図の活用」ができる
2. ESRIジャパンの地理必修化への取り組み
ESRIジャパンでは 2022 年度高校地理必修化に向けて、「小中高教育における GIS 利用支援プログラム」を展開しており、GIS ソフトウェア、クラウド サービス、Q&A サポートなどを、小中学校・高等学校へ無償でご提供しています。
- 小中高 GIS 利用支援プログラムのメリット
- GIS ソフトのインストール不要
- 先生方の GIS スキル、学校の ICT 環境に応じて内容を選べる
- 身近なオープンデータをアップロードし、GIS データとして使える
3. ESRIジャパンからのお知らせ
- 「GIS in the Classroom」リニューアル
ESRIジャパンでは、GIS 利用支援プログラムをご利用中の方やこれからはじめるという方に向けて GIS in the Classroom を公開しておりますが、より使いやすいものにするため、ArcGIS Hub を使用した新たな Web サイトを公開しました。
さいごに
帝国書院様には、第17回 GIS コミュニティフォーラム オンラインの「地理教育セッション ~ 2022 年度高等学校地理必修化に向けて~」のセッションの中でご講演をいただきます。セッションは 5 月 20 日(木)17 時からとなります。こちらもぜひ申し込みフォームより登録の上ご視聴ください!
ESRIジャパンでは、2022 年度高校地理必修化に向けて、先生方の横のつながりを提供する場として座談会を定期的に開催しております。また、全国の小中高向けのサポート体制をより充実させ、初等・中等教育における GIS の利活用を図ってまいりますので、ご期待ください。
■ 関連リンク
・小中高 GIS 活用セミナーをウェビナーで開催しました (第 2 回)
・小中高 GIS 活用セミナーをウェビナーで開催しました! (第 1 回)