ArcGIS Online (2021 年 12 月アップデート) の新機能

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2021 年 12 月 9 日に、クラウド GIS である ArcGIS Online がアップデートされました。主な機能追加・機能改善の内容をご紹介します。

Map Viewer

新しい Map Viewer に以下の機能が追加されました。

効果

9 月のアップデートで、レイヤーに対してぼかしや影などの効果を適用できるようになりましたが、今回のアップデートで、個別のフィーチャに対しても適用できるようになりました。例えば、地震の履歴レイヤーの中から最近の大規模な地震のみ強調表示したり、統計データのうち特定の県だけに注目させるマップを作成したり、値が平均より大きい場所のみ目立たせたりできます。

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ポップアップ

ポップアップ機能が拡張され、ソース HTML の編集や、Arcade エレメントの使用が可能になりました。また、クラスタリングを構成しているレイヤーに対しても Arcade を利用できるようになりました。集約関数を使用して、クラスタリング内のデータのサマリーなどをポップアップ表示できます。

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スケッチ レイヤー

簡単にマップ上に情報を書き込むことのできるスケッチ レイヤーでもスナップを利用して作図できるようになりました。

属性編集用のフォーム

編集が有効化されているレイヤーに対してフォームを定義できるようになりました。フォーム ビルダーでフィールドの並べ替えやグルーピングをしたり、入力内容の説明テキストを追加したり、デフォルト値を指定したりして、ユーザーが属性値を編集しやすいように構成できます。

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(左) フォーム ビルダー、(右) 属性の編集画面

なお、組織のプライマリ マップ ビューアーが Classic に設定されている場合、管理者アカウントでサイン インすると、新しい Map Viewer への移行の案内が表示されます。移行は必須ではありませんが、新しい Map Viewer で問題がない場合は、移行をお勧めします。Map Viewer Classic と Map Viewer の違いについては、ヘルプをご参照ください。

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ArcGIS Instant Apps

次世代の Web マッピング アプリである ArcGIS Instant Apps では、Map Viewer、コンテンツ ページ、およびマップ アイテム ページから直接、直感的でインタラクティブな Web アプリを作成できます。

本アップデートでは、これまでベータ版として提供していた、チャート ビューアー、スライダー、カウントダウン テンプレートがベータ版ではなくなり、正式版になりました。

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(左) チャート ビューアー、(中) スライダー、(右) カウントダウン

また、ほとんどのテンプレートに現在位置の検索ツールが追加されました。完全セットアップ モードで、この機能を有効化することができます。

ArcGIS Dashboards

ArcGIS Dashboards にテーブル ウィジェットが追加されました。

また、ダッシュボードを作成するためのユーザー インターフェイスが再設計され、ダッシュボードのレイアウトを表示および管理できるレイアウト パネルが追加されました。

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ArcGIS Experience Builder

ArcGIS Experience Builder に既存のライン、またはラインを描画して、標高レイヤーの断面図を作成できる、断面図ウィジェットが追加されました。

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また、編集ウィジェットにおいて、Map Viewer で構成したフォームを利用することができるようになりました。

データ管理

ホスト フィーチャ レイヤーの作成ウィザードが更新され、空のレイヤー オプションを使用して、複数の異なるタイプのレイヤー (ポイント、ライン、ポリゴン、テーブル) を追加することができます。

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ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成するためのワークフローが改善され、ビューの作成時にビュー定義ができるようになりました。これにより、表示する条件の定義が完了した状態で、新しいビューを作成することができます。

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マップとシーンのアイテム概要に、含まれるレイヤーのステータスが表示されるようになりました。以前、更新が停止されたベースマップについてご案内しましたが、既存のマップやシーンに非推奨のベースマップが使用されている場合、バッジで確認できます。

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新しいホーム ページに関するお知らせ

2020 年 7 月より前に作成された組織で、新しいホーム ページに移行していない場合、管理者アカウントでサイン インすると、新しいホーム ページ構成に移行する案内が表示されます。

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新しいホーム ページ エディターを使用すると、アクセシビリティ要件を満たし、デバイスの種類を問わず適切に表示される最新のホーム ページを簡単に構築できます。新しいホーム ページ エディターについては、こちらのブログ記事をご参照ください。

その他の新機能はヘルプをご参照ください。

注) バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュ (インターネット一時ファイル) を削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。