ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) バージョン 1.7 がリリースされました!

ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) の最新バージョン 1.7 がリリースされました。今回のバージョンアップでは、2021 年 12 月に実施された ArcGIS Experience Builder (ArcGIS Online) のアップデートによって機能追加・拡張された内容を Developer Edition に反映しています。

以下では、アップデートされた主な新機能や機能拡張をご紹介します。

アプリやテンプレートのインポート

ArcGIS Web AppBuilder と同様に、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise のアカウントからアプリやテンプレートを Developer Edition にインポートできるようになりました。また、ダウンロードした ZIP ファイルからアップロードすることもできます。

クライアント ID で複数のポータルからセキュアなサービスを追加

マップ内に他のポータルのサービスを表示したり、URL を通してサービスを利用したい場合があります。Experience Builder でこのようなマップやサービスを追加すると、画像のようなダイアログが表示され、OAuth 認証のために Experience Builder が登録したポータル名とクライアント ID が要求されるようになりました。なお、IWA のような Web-Tier のポータル サイトにセキュリティで保護されたデータがある場合は、下記のダイアログは表示されません。

非 Web-Tier ポータルを使用するアプリケーションのパフォーマンス向上

バージョン 1.7 以前では、Developer Edition で非 Web-Tier ポータルに接続すると、portalSelf と GenerateToken という 2 つの REST コールが終了するまで、デプロイしたアプリがロードされませんでした。本バージョンでは、これらの呼び出しと並行してロードされるようになったため、このようなアプリのロード パフォーマンスが改善されています。

コンポーネント ストーリーの追加

Storybookに、Progress、Loading、SQLExpressionRuntime、ExpressionResolverComponent などのコンポーネント ストーリーが追加されました。画像は Progress の Color Variants スタイルです。

ウィジェットの更新

ウィジェットでは、以下の機能が拡張されています。

  • 標高断面 ウィジェット (新規追加): 入力されたパスから標高断面を生成し、表示することができます。2D Web マップや 3D Web シーン上にラインを描画または選択できます。
  • 適合性モデラー ウィジェット (新規追加): 複数のファクターを一度に評価できるように、さまざまなレイヤーを組み合わせて重み付けできます。アクティビティに最適な場所の検索、危険性の予測、事象が発生する可能性が高い場所の識別などを実行できます。
  • チャート ウィジェット: パイ チャートをサポートしました。
  • 埋め込みウィジェット: ウィジェットに配置ができる HTML サイズに 8KB の制限が設けられました。
  • リスト ウィジェット: リストテンプレートの並び順を変更し、使用頻度の高いテンプレートが上位に表示されるようになりました。
  • メニュー ウィジェット: フォルダーやリンクに設定したカスタム アイコンを表示することができるようになりました。
  • クエリ ウィジェット: 特定のユーザーに対しての説明文として、フィルターの説明を追加することができるようになりました。
  • 検索ウィジェット: [アクション] タブの [データ フィルタリングの変更] を使用して、選択した検索結果に対して接続されたマップをズームまたは画面移動するようにウィジェットを設定できるようになりました。
  • テーブル ウィジェット: 接続されたデータ ソースのポップアップ設定がフィールド名に従うようになりました。

その他にも Jimu ライブラリの変更などがあります。アプリをアップグレードする前に、ご確認ください。

その他の更新情報や新機能については、ArcGIS Experience Builder (Developer Edition) 新機能ページ (英語) をご参照ください。

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