【スパークライン追加やリンク解析強化】ArcGIS Insights 2022.1 の新機能

非空間 / 空間データを直感的な操作でデータを可視化し、空間分析をすばやく実行することができる ArcGIS Insights の最新バージョン 2022.1 をリリースしました。ArcGIS Online 版は 2022 年 3 月 10 日 (日本時間) にバージョンアップ、ArcGIS Enterprise 版は 2022 年 3 月下旬に提供予定です。

本ブログでは、最新バージョンに新たに追加された機能のうち、主なものをご紹介します。

参照テーブル

ArcGIS Insights に追加したデータの、ロー データを表示できる「参照テーブル」に、セルの中で列同士の値の比較や推移を表示できるスパークライン 機能が追加されました。

ライン、カラム、勝敗の 3 種類のスパークラインが利用可能です。

例えば、売上値が列ごとに格納されたテーブル データがある場合、月ごとの売上値をラインやカラムで表すことができます。勝敗については列ごとの値が正か負かを一目で表しますので、月ごとの値の変化率や余剰を表すのに最適です。

また、セルの値に応じて表示の変更やデータ バーの表示を行うことができる「条件付き書式」機能も追加されました。
この機能を用いることで、たとえば目標値を格納したフィールドと比較して実績値のフィールドの値が低い場合は赤字で表示する、といったように一目で結果を確認しやすくすることができます。

リンク マップ・リンク チャート

関係性を可視化できるリンク マップとリンク チャートに、中心値 (影響を与える度合いの強さ) を参照テーブルとして表示する機能が追加されました。これにより、より影響を多く与えているノードを一目で把握し、それに関連するノードを手軽にチャートやマップ上で選択できるようになりました。

また、中心性に対して重み付けを利用できるようになりました。

画像は SNS のユーザーとその接点 (コミュニティ) のリンクを表したものです。右の重み付けがないリンク チャートは接続するコミュニティが多いほど中心性が高くなります。左が各コミュニティの参加者数によって重み付けされたリンク チャートです。右に比べてユーザー K や地域 C が大きく表示されている (中心性が高い) ということがわかります。このように、単に接続のみならずノードが持つ値を加味したリンク チャートを作成することが可能です。

ほかにも、時系列フィルターへのスライダー機能の追加、ページ オプションでは、ページ上のすべてのカードの背景と枠線を更新する設定や、ワークブック内のすべてのページに設定を適用する機能などの追加が行われています。
このほかの新機能は、ArcGIS Insights 新着情報ページをご覧ください。

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