ArcGIS Experience Builder の 2022 年 3 月アップデートの新機能情報

ArcGIS Experience Builder

スクロール ページや複数ページなど、柔軟なデザイン構成の Web アプリを構築できる ArcGIS Experience Builder が 2022 年 3 月にアップデートされました。本ブログでは主な新機能や機能強化についてご紹介します。

新ウィジェット

描画ウィジェットの追加

Web マップおよび Web シーン上にポイント、ライン、円、多角形の簡単な図形を作成することができます。また、任意の単位で計測値を表示することもできます。


ルート案内ウィジェットの追加

徒歩や運転時間などに基づいて、2 つ以上の場所間のルート案内を計算できます。たとえば、[運転時間] を選択すると 2 つのポイント間の最も時間効率の良いルートが計算され、 [運転距離] を選択すると、距離に関して最短ルートが計算されます。

ウィジェットは、デフォルトでは組織のデフォルト ロケーターが使用されます。ウィジェットの設定でロケーターの追加や削除が可能です。ArcGIS World Route Service はログインが必要で、クレジットが消費されるプレミアム サービスである点にご注意ください。クレジット消費の詳細については「クレジット | ESRIジャパン (esrij.com)」をご参照ください。

ウィジェットの機能拡張

チャート ウィジェット

棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフに加え、散布図を使って 2 つのデータの関係を表示できるようになりました。

サイドバー ウィジェット

ウィジェットの折りたたみボタンをカスタマイズするためのオプションが増えました。例えば、アイコン スタイルを 3 つから選択できるようになりました。またアイコンの色や、背景色のカスタマイズも可能になりました。ボタンのサイズと枠線の色をカスタマイズして、より目立つようにすることもできます。


テーブル ウィジェット

テーブルに複数レベルの並べ替え機能が追加されました。下図のテーブルでは築年数を昇順に並べ、同じ築年数の物件は建物資産価格によって昇順に並べています。

リスト ウィジェット

[リスト] ウィジェットに 2 種類の [グリッド] テンプレートが追加されました。このテンプレートを利用することで、リストに自由に列や行を配置することができるようになりました。既存の [行]、[列] テンプレート同様に [グリッド] テンプレートも他のウィジェットと連動させることができます。


全体的な機能拡張

印刷プレビュー モード

印刷プレビュー モードを利用することで、ページ内のコンテンツを印刷用に最適化することができます。例えば、アニメーションが削除されたり、特殊なレイアウトのスクリーン グループがよりきれいに表示されたり、自動再生の中から印刷したいビューを簡単に選択することができます。


印刷プレビューモードを有効にする方法は 2 つあります。印刷ショートカットキー (Windows では Ctrl +P、Mac では Command +P など) を利用するか、[リンクの設定] のリンク先を [印刷プレビュー] にすることで有効にすることができます。


アップロード画像の管理

使用していない画像をアップロード リストから削除できるようになりました。また、画像のアップロードごとに 10 MB の制限が設けられました。

動的コンテンツ

動的コンテンツで式を使用するときに数値を書式設定する機能が追加されました。小数点以下の桁数の設定、区切り記号、単位が追加されました。


ウィジェットのカテゴリ

[ウィジェットの挿入] パネル中の追加可能なウィジェットが、用途に応じて以下の 6 つに分類されました。これによって目的に応じたウィジェットを探しやすくなりました。

  • マップ中心
  • データ中心
  • ページ要素
  • メニューとツールバー
  • レイアウト
  • セクション


今回のアップデートでは多くの機能の追加や機能が強化されました。その他の新機能についてはヘルプ (英語) をご参照ください。柔軟なレイアウトがさらに可能になった ArcGIS Experience Builder をぜひご活用ください!