ArcGIS API for Python の最新バージョン 2.3.0 を 2024 年 4 月 11 日 (日本時間 2024 年 4 月 12 日) にリリースしました。
本記事ではアップデートされた主な内容をご紹介いたします。
目次
アップデートされた主な内容
管理機能の強化
ArcGIS REST API のベストプラクティスに沿った、アイテム共有に関する SharingManager クラスと、アイテムのグループ共有に関する SharingGroupManager クラスが追加されました。これにより、共有プロセスがよりシームレスに行えるようになりました。
User クラスには、新たに report() メソッドに、日や週、月ごとに集計を行うための time_aggregate パラメーターが追加されました。また、report_type パラメーターで、サービスやアイテムの利用状況を取得するオプションが増え、レポート作成の柔軟性が向上しました。
ContentManager クラスでは、フォルダ管理が簡素化された folders プロパティの追加や、Data Pipeline アイテムや ArcGIS Experience Builder のアイテムをサポートするように clone_items() メソッドが更新されました。 また、search() メソッドと advanced_search() メソッドに新たな filter パラメーターが追加され、アイテム検索機能が強化されました。
mapping モジュールの強化
mapping モジュールでは、query() メソッドのリファクタリングによって内部処理のパフォーマンスが改善されました。また、Tiles3DLayer クラスが新たに追加され、3D データの取り扱いが容易になりました。
ArcGIS StoryMaps、ArcGIS Survey123、ArcGIS Experience Builder の機能強化
arcgis.apps モジュールでは、storymap、survey123、expbuilder の各サブモジュールに新しいクラスやメソッドが追加されました。
StoryMaps では、昨年追加されたブリーフィング機能に対応した Briefing クラスなど多くの機能が追加されました。
Survey123 では、作成したアンケートを公開できる publish() メソッドが追加されました。また、Webhook 機能の追加によって外部連携が容易になりました。
Experience Builder では、インポートのパフォーマンス向上や、clone_items() メソッドが ArcGIS Experience Builder の複製に対応したことで、clone() メソッドが非推奨のメッセージを表示するよう更新されました。今後 Experience Builder アイテムの複製は clone_item() メソッドをお使いください。
ドキュメントの更新
ドキュメントの追加や更新も行われています。主なドキュメント更新は以下の通りです。
その他にも機能の更新や不具合の修正等が行われています。
新機能や不具合修正等の詳細は、「リリース ノート」をご参照ください。
関連リンク
ESRIジャパン Web サイト
米国 Esri 社 Web サイト