ArcGIS Pro 3.3 をリリースしました!

アイキャッチ画像 (ArcGIS Pro)

高機能デスクトップ GIS である ArcGIS Pro 3.3 が 2024 年 6 月 27 日 (日本時間 6 月 28 日) にリリースされました。ArcGIS Pro 3.3 では、多くの新しい機能の追加や機能改善が行われました。ここでは、その一部をハイライトでご紹介します! 

新機能ハイライト

洪水シミュレーション

3D シーンにおいて、降雨量などのパラメーターを設定し、動的な洪水シミュレーションを実行できるようになりました。標高サーフェスや任意の建物などの 3D オブジェクトをシーン上に追加し、さまざまなパターンでのシミュレーションを実行できます。 
洪水シミュレーションを実行するには、Advanced ライセンスが必要です。 

プレゼンテーション

プレゼンテーションでは、マップ、シーン、テキスト、画像、ビデオをまとめることができます。プレゼンテーションを使用すると、選択したコンテンツを掲載した一連のページを作成し、マップやシーンを全画面モードで表示できます。 
プレゼンテーションを PDF、ビデオ、画像コレクションとして他のユーザーと共有することもできます。 

PDF の直接読み込み 

PDF ファイルをラスター レイヤーとして直接読み込みできるようになりました。これにより、PDF ファイルを一度 TIFF ファイルとして変換する必要がなくなりました。 
複数ページがある PDF ファイルの場合はページを指定して追加でき、位置情報を持つ PDF ファイルの場合はジオリファレンスなしで正しい位置に表示することができます。 

二条線から中心線を作成 

[二条線から中心線を作成] ジオプロセシング ツールが ArcGIS Pro に追加されました。これは ArcMap で利用できたツールですが、ArcGIS Pro でも利用できるようになりました。設定した幅の許容値に基づいて、道路線などの二条線 (二重線) フィーチャから中心線を作成できます。 
[二条線から中心線を作成] ジオプロセシング ツールを実行するには、Advanced ライセンスが必要です。 

アタッチメントの出力とライセンスの変更 

Esri Community において、要望の多かった「アタッチメント ファイルの一括エクスポート」というアイデアに応えて、[アタッチメントのエクスポート] ジオプロセシング ツールが追加されました。このツールは、ジオデータベース フィーチャクラス、テーブル、フィーチャ サービスからアタッチメント ファイルをエクスポートするプロセスを簡素化できます。アタッチメント ファイルは指定のフォルダにエクスポートされ、フィールド値に基づいてサブ ディレクトリに整理できます。これにより、アタッチメント ファイルの管理と共有にかかる時間を節約できます。 

また、アタッチメントに関する機能の利用に必要な ArcGIS Pro のライセンス レベルが Standard 以上から Basic に変更になりました。これによりすべてのライセンス レベルにおいて、アタッチメントに関する操作が可能です。 

この他にも ArcGIS Pro 3.3 では新しい機能の追加や既存機能の改善がされています。  

新機能についての詳細は、ArcGIS Pro 3.3 の新機能をご参照ください (Web ヘルプには日本国内ではサポートしていない製品の内容も含まれます)。 

製品関連ドキュメント・ツールについて 

ESRIジャパンが提供する ArcGIS Pro 3.3 のリソースについては、日本国内用のアドイン ツールは 7 月中旬頃、逆引きガイドは 8 月上旬の提供を予定しています

ユーザー タイプの変更について 

2024 年 6 月より、Esri 社はユーザー タイプ ライセンス モデルを 6 つのロール ベースのユーザー タイプに更新し、ArcGIS システムの機能、アプリケーション、サービスへのアクセスを拡張します。ユーザー タイプの更新以降は、Creator ユーザー タイプは GIS Professional Basic と統合され、ArcGIS Pro Basic へのアクセスが含まれます。 

また、Professional Plus ユーザー タイプでは、ArcGIS Pro Advanced へのアクセスに加えて、以下のエクステンションも含まれます。 

  • ArcGIS Spatial Analyst 
  • ArcGIS 3D Analyst 
  • ArcGIS Network Analyst 
  • ArcGIS Geostatistical Analyst 
  • ArcGIS Image Analyst 
  • ArcGIS Data Reviewer 
  • ArcGIS Publisher 
  • ArcGIS Workflow Manager(国内製品サポート対象外) 
  • ArcGIS LocateXT(国内製品サポート対象外) 

詳細は「ArcGIS ユーザー タイプ最新版のご紹介」をご参照ください。

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