Sentinel-1 Explorer で世界中の SAR 画像を見てみよう!~ Sentinel-1 Explorer 機能紹介 ~

前回のブログでご紹介した Landsat Explorer を含む ArcGIS Living Atlas Imagery Explorer アプリ スイートに新たに Sentinel-2 Explorer が追加されました。昨年には、Sentinel-1 Explorer も追加されており、Imagery Explorer アプリスイートは幅広いユーザーが利用しやすいように改善、拡張が進められています。

本ブログでは、昨年追加された Sentinel-1 Explorer の機能を一部ご紹介したします。

ダイナミック ビュー モード

アプリはデフォルトではダイナミック モードで開きます。このモードでは、Sentinel-1 アーカイブから最新のシーンが優先され、動的に合成されて単一のモザイクされたイメージ レイヤーが作成されます。パンやズームを行うと、地図は動的に最適なシーンを取得して表示します。世界中のさまざまな場所を検索することができます。また、異なる種類の情報を強調表示するために、さまざまな画像レンダリングを選択することもできます。

シーン検索

年、月、日ごとに個々の Sentinel-1 シーンを選択できます。デフォルトでは、過去 12 か月間の利用可能なシーンが表示されます。利用可能なシーンは、軌道方向でフィルタリングすることができます。カレンダーの日付にカーソルを合わせると情報ツールチップが表示され、クリックするとそのシーンが地図に読み込まれます。選択したシーンの詳細情報は、[SCENE INFORMATION] に表示されます。

時間プロファイル

時間プロファイル ツールを使用すると、水の増減を時間の経過とともに検出できます。年や月で傾向の変化を確認することができ、目的に応じて使い分けていただくことが可能です。

変化検出

2 時期の画像を選択してその差分を計算できます。水および水異常インデックスに基づいて変化画像を作成できます。また、選択した画像間の後方散乱のすべての偏波モードについて、変化を示す差分画像を作成することもできます。下の画像は、異なる時期における水域の変化を示しています。画像の場所は静岡県を流れる大井川です。SCENE A(5 月 30 日)と比べて、SCENE B(6 月 11 日)では雨や台風などの影響で水量が増加しており、水量の増加を示す青色が見られます。

終わりに


今回ご紹介した機能以外にも、2 つのシーンを見比べることのできるスワイプやバンドごとに別々のシーンを選択することのできる Temporal Composite などの機能を使用していただけます。ぜひご利用ください。





本ブログは、Esri 社のブログ「Sentinel-1 Explorer: Observing Earth in a different light」の内容を一部抜粋し、翻訳・加筆したものです。

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