ArcGIS for Power BI (2025 年 6 月アップデート) の新機能

アイキャッチ画像 (ArcGIS for Power BI)

Microsoft Power BI のデータのマッピングと可視化および解析のためのアドイン製品、ArcGIS for Power BI のバージョン 2025.1 を 2025 年 6 月にリリースしました。本ブログでは、このバージョン アップで追加された新機能と機能強化についてご紹介します。

本バージョンは 6 月 20 日 (米国時間) に提供を開始し、バージョンアップは地域や組織によって随時行われます。ArcGIS for Power BI のバージョンは、Microsoft Power BI の [視覚化] 内の ArcGIS for Power BI ボタンを右クリック → [バージョン情報] をクリックすることで確認できます。
最新バージョンが反映されない場合は、Power BI デスクトップ アプリをご利用の方はアプリを、ブラウザーで Power BI をご利用の方はブラウザーを再起動してご確認ください。

Microsoft Power BI のレポート テーマをサポート 

Microsoft Power BI Desktop では、レポート内の各ビジュアルの色やフォントなどの書式設定を統一するためのレポート テーマを使用することができます。視覚的に統一感のあるレポートの作成やブランディング、各ビジュアルに対して書式を設定する手間を省くことに役立ちます。

本アップデートにおいて、ArcGIS for Power BI のマップ ビジュアルでレポート テーマがサポートされ、マップ ツールやレイヤーのシンボルに設定済みの書式を適用できるようになりました。

ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise から追加したレイヤーにレポート テーマは適用されないなど、いくつか制限があります。詳細はヘルプをご参照ください。

利用するには、ArcGIS for Power BI の [ビジュアルの書式設定] タブの [テーマ] セクションで、[有効化] トグルをオンにします。

[表示] タブでレポート テーマを選択すると、テーマに沿った書式が ArcGIS for Power BI のマップ ビジュアルにも適用されます。

空間参照の定義

[緯度 (Y)] と [経度 (X)] フィールドを使用してデータを可視化する際、空間参照を指定できるようになりました。[レイヤー] メニュー → [位置情報] タブ → [空間参照] セクションで、名称か WKID を指定することで WGS1984 以外の空間参照のデータもマップに可視化が可能です。

[ホーム] ボタン

初期表示範囲にマップの表示がジャンプする、[ホーム] ボタンを利用できるようになりました。利用するには、ArcGIS for Power BI の [ビジュアルの書式設定] タブの [マップ操作] セクションで [ホームの表示] トグルをオンにします。デフォルトの表示範囲ではない別の範囲にマップを移動、拡大/縮小して、[ホーム設定] プルダウンの [現在のマップ ビューに設定] をクリックすると、[ホーム] ボタンをクリックしたときにジャンプする範囲を変更することもできます。

選択したレイヤーの表示/非表示機能

レイヤー パネル内で Ctrl キーを押しながら複数選択したレイヤーに対し、一括で表示/非表示を切り替える機能が追加されました。マップに複数のレイヤーを追加している際、特定のレイヤーの情報にフォーカスすることができます。

アップデートのメッセージ

アドインのアップデートがメッセージで通知されるようになりました。メッセージ内の [新機能を確認してください] をクリックすると、ヘルプ ページで更新内容をすぐに確認することができます。

アップデート直後は、該当のページは日本語に翻訳されていない可能性があります。

レポートを作成したり、マップを効率よく操作したりするための機能が充実しました。Microsoft Power BI のレポート作成、操作にぜひお役立てください。

フォローする