3D 機能が大幅に強化された ArcGIS Earth 1.8 が米国でリリースされました

断面図

Esri から無償で提供されている 3D 対応の GIS ビューアー「ArcGIS Earth」はご利用になっていますか?先日、バージョン 1.8 がリリースされ、3D に関する機能が大幅に強化されました。この記事では、対話型 3D 解析機能と、ブックマーク機能についてご紹介します。その他の新機能について、詳細は新機能ページ (英語ページ) をご覧ください。

■対話型 3D 解析 (Interactive analysis)

断面図 (Elevation Profile)、見通し線 (Line of Sight)、可視領域 (Viewshed) の 3 つの対話的な解析機能が追加されました。

対話型3D解析ツール

ひとつずつ見ていきましょう。

・断面図 (Elevation Profile)

シーン上の任意の地点をクリックしてラインを作成し、その間の標高プロファイルを断面図グラフとして取得することができる機能です。作成した断面図は PNG ファイルとして出力できます。

断面図

登山やロードバイク、トレイル ランニングなど、ルートの高低差を確認したりするのに便利に使えそうですね。

・見通し線 (Line of Sight)

シーン上で任意の 2 地点 (観測点と目標点) を指定してその間の見通し線を作成し、可視 / 不可視を表示することができます。好みで可視 / 不可視のカラーを変更できます。

見通し線

また、アニメーションを作成することもできます

・可視領域 (Viewshed)

観測点から面的な可視 / 不可視領域を表示します。指定したポイントからの距離や角度を設定することができます。例えば、景観のビュー ポイントや観光スポットなどから見渡せる箇所を知りたいような場合に活用できそうです。こちらもアニメーションを作ることができます。

可視領域

■ブックマーク

画面のブックマーク機能が追加されました。

ブックマーク

ブックマークしたい画面を表示させ、[Add] をクリックしていくことで、表示範囲を記録しておくことができます。ブックマークは任意の名前をつけたり、表示範囲を更新したりすることができます。また、ブックマーク間を移動するスライド ショーを再生させることもできます。

スライドショー

いかがでしたでしょうか。ArcGIS Earth は、各種 GIS データの表示や、距離や面積の計測、図形の描画、画面イメージの保存・印刷等、多くの機能を持つ 3D 対応のフリービューアーです。ユーザー登録をしていただくだけでダウンロードできますので、この機会にぜひお試しください。

関連リンク

ArcGIS Earth Online Help(英語ページ)

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