先日リリースした ArcGIS Desktop 10.5 の国内データ変換ツールについてご紹介します。
今回のリリースでは、以下のアドインについて機能拡張を行いました。
Zmap-TOWNII 対応ツール 複数図郭の一括変換に対応
Zmap-TOWNII 対応ツールでは複数図郭の変換ができるようになりました。従来の Zmap-TOWNII 対応ツールでは、複数ファイルのデータを変換する場合、まず 1 ファイルをジオデータベースに変換して、このデータに次のファイルを変換・上書きしていく必要がありましたが、今回のツールの改修によって、入力ファイルに※複数のファイルを指定して一度に変換できるようになりました。
※従来と同じく、異なる座標系(平面直角座標系 6 系と 7 系など)のデータを一緒に変換することはできません。
これまでの複数ファイルの変換ステップ
ツール改修後
それでは、ここで改めて国内データ変換ツールについてご紹介をしたいと思います。
国内データ変換ツールには、以下の 2 種類があります。
国内対応パック
国内対応パックには、日本国内でよく使われているデータ形式の変換ツールが含まれています。インストールすると ArcToolbox に [変換ツール(国内データ)] ツールセットが追加され、ジオプロセシング ツールとして利用できます。
今回のリリースでは以下のツールの不具合を修正しました。
・数値地図(国土基本情報) (GML) のインポート:数値標高データの変換に対応
・SXF → ジオデータベース:*.p21 ファイルをパーソナル ジオデータベース にインポートした際の不具合
・ジオデータベース → SIMA:ModelBuilder、バッチ処理での連続実行に対応
アドイン ツール
Esri 製品サポート ページにおいて、以下のアドインをダウンロードしてご利用いただけます(要ログイン)。
10.4.x 版より不具合修正などの更新が行われています。旧バージョンのアドインをアンインストールした上で、最新版をダウンロードしてご利用ください。詳細については各ダウンロード ページをご確認ください。
アドイン
- ジオメトリ変換ツール
- 電子地形図25000 変換ツール
- 数値地図データ変換ツール
- 数値地図画像変換ツール ※データインストール先の変更が必要
- Zmap-AREAⅡ対応ツール ※データインストール先の変更が必要
- Zmap-TOWNⅡ 対応ツール
- GEOSPACE CDS 対応ツール
- 河川地図データ対応ツール
なお、地理院地図については WMTS メタデータを公開しています。詳細は以下の FAQ をご覧ください(要ログイン)。