Survey123 で結果を送信したらメールを自動で送る仕組みを Microsoft Flowで作ってみよう

Survey123 for ArcGIS は、調査票による現地調査を行うためのアプリです。Survey123 は、Webhook（※）という仕組みに対応しているため、さまざまなアプリやサービスと接続して、自動化のワークフローに組み込むことができます。たとえば、Survey123 から調査結果を送信した際、メールを自動送信したり、twitter でつぶやいたり、Web 上の Excel の行に結果を自動入力したりすることが可能です。

※ Webhook とは、Webアプリケーションで何らかのイベントが実行された際、外部サービスに HTTP で通知する仕組みのことをいいます。下記のブログが分かりやすいです。

・Webhook って何？を子どもでもわかるように描いてみた

今回は、コーディング不要の「Microsoft Flow」というタスク自動化ツールを使用して、
Survey123 で結果を送信したら、特定のメールアドレスに自動メールを送信する

という仕組みを試しに作ってみました。

ステップ 1 Survey123 for ArcGIS で調査票を作成

まず、現地でのデータ収集に使用する調査票を、ArcGIS Online の Survey123 Web デザイナーで作成します。詳しい作成方法は割愛しますが、下記の操作ムービーと同じ、被害報告に関する調査票を作成しました。
Survey123 for ArcGIS 調査票の作成（Web デザイナー）

ステップ 2 Microsoft Flow サイトでメール通知の自動化フローを作成

Microsoft Flow では、さまざまなサービスのトリガー（きっかけ）やアクション（きっかけに対する処理）に対応しており、それらをステップとして組み合わせた「フロー」を作り、自動化のワークフローを簡単に作っていくことができます。

Microsoft Flow サイトにアクセスし、Microsoft アカウントでサインインします。

※Microsoft アカウントを持っていない場合は、新しく作成します。

[マイフロー] → [新規] → [＋自動― 一から作成] をクリックします。
[自動化されたフローを作成します] のウィンドウで、適切な [フロー名] を入力します。
[フローのトリガーを選択してください] で「Survey123」と入力し、Enter キーを押下します。
[アンケートの回答が送信されたとき] という Survey123 のトリガーが表示されます。チェックボックスをオンにして、[作成] をクリックします。
フローの作成画面で下記の様な画面が表示されたら、[サインイン] をクリックし、ArcGIS Online のアカウントでサインインします。
[アンケートを選択する] プルダウンリストから、Survey123 で作成した調査票を選択します。今回は、ステップ 1 で作成した「被害調査2019」を選択します。
[＋新しいステップ] をクリックすると、[アクションを選択してください] というステップが表示されます。今回はこの検索ボックスに「メール」と入力し、[アクション] の項目で Office 365 Outlook の「メールの送信」をクリックして選択します。
自動で送信されるメールの宛先や件名、本文の内容を入力します。[動的なコンテンツ] で調査項目を指定し、回答結果をメールに追加しておくこともできます。
[保存] をクリックし、このフローを保存します。