ArcGIS Pro 2.6 をご紹介するシリーズ 2 本目は、商圏分析・エリアマーケティング特化型ソリューション Business Analyst for ArcGIS Pro をご紹介します。Business Analyst for ArcGIS Pro は、ArcGIS Pro 2.6 より日本国内での提供およびサポートを開始した ArcGIS Pro エクステンションです。※ これまで ArcMap ベースのアプリケーションであった ArcGIS Business Analyst Desktop を ArcGIS Pro 上でご利用いただけます。
[ビジネス解析] ボタンやツールボックスからさまざまな解析機能にアクセスできます。
ここからは、実はビジネス用途に限らず便利な Business Analyst の特長をご紹介します!
Business Analyst の特長
手軽で多彩なエリア マーケティング機能
さまざまな商圏を作成し、静的な商圏レポートを作成できます。また、「インフォグラフィックス」(ArcGIS Pro 標準機能で利用可能) を作成すれば、マップやグラフ、人口ピラミッドなどを動的に操作して、さらに深い洞察を得ることができます。
クラウド型エリアマーケティング GIS アプリの Business Analyst Web App と連携して、カスタマイズしたインフォグラフィックスを ArcGIS Pro で実行することも可能です。
高度な解析機能で店舗最適化や売上予測
出店候補地のランク付け、比較を行う「適合性解析」
エリア内の顧客数や人口統計データなどを条件として、条件別 / 総合的なスコアを算出
最適なテリトリー (担当エリア) を構築・調整する「テリトリー デザイン」
ラウンダー/フィールドスタッフなどの営業テリトリーを、地図と統計情報を元に最適化
その他、ハフモデルやターゲット マーケティングなどの高度な解析を行うことができます。
すでに ArcGIS Pro をお使いの方にもおすすめ
Business Analyst の便利で高精度な機能はビジネス以外の用途にも役立ちます。
「カラー コード レイヤー」: 変数を選ぶだけですぐにシンボル設定したレイヤーを作成
設定の様子
作成後
[スパイダー ダイアグラムの生成] ツール: ポイント レイヤー間を結ぶラインを作成
このツールでは、直線距離だけでなく道路ネットワークを使用して、移動時間 / 距離を算出することもできます。
「クイック商圏」: クリックや検索でポイントを落としてバッファーを作成
ウィザード形式で、統計情報の付与や、インフォグラフィックスやレポートの作成まで一括で手軽に実行できます。
基本単位区データ搭載でより高精度な人口統計解析を実現
専用のデータセットには、町丁・字等単位よりもさらに細かい国勢調査の最小単位である基本単位区データを標準搭載しており、人口や世帯の偏りを加味した解析が可能です。
従来の Business Analyst Desktop をご利用の方へ
従来の Business Analyst Desktop をご利用中で保守が有効の皆様は Business Analyst for ArcGIS Pro を追加料金なしでお使いいただけます。従来の Business Analyst Desktop のほとんどの機能が ArcGIS Pro で使用でき、より高速に処理・描画できます。また、ArcGIS Pro のみでお使いいただける機能もございます。
Business Analyst for ArcGIS Pro の詳細は、製品ページをご覧ください。ご利用の開始方法などご不明な点がございましたら、ESRIジャパンまでお問い合わせください。
高度なビジネス解析をこれまで以上に手軽に高速に体験してみませんか?
ぜひ新たに生まれ変わった Business Analyst をご活用ください!
※ ArcGIS Business Analyst Desktop は、ArcGIS Desktop (ArcMap, ArcGISPro などのアプリケーション) をベースにビジネス解析用に拡張した製品です。 Business Analyst エクステンション、Network Analyst エクステンション、解析に必須となる専用データのパッケージ販売です。
■関連リンク
・ArcGIS Pro 製品ページ
・ArcGIS Business Analyst 製品ページ
・ビジネスマップ用語集
・「自宅でできる! ArcGIS Pro を学ぶ方法 (2020 年春版)」