ArcGIS Excalibur が ArcGIS Online で正式リリースされました。ArcGIS Excalibur は、画像や動画の分析を行うための Web アプリケーションです。これまでは ArcGIS Enterprise でのみ利用可能でしたが、6 月アップデートより、ArcGIS Online でも利用できるようになりました。
本記事では、ArcGIS Excalibur の新機能についてご紹介します。
解析ツール
マルチスペクトルのイメージ レイヤーを活用することで、正規化植生指数(NDVI)の算出や、ディープ ラーニング モデルによるオブジェクト検出やピクセル分類が可能になりました。NDVI は植生の活性度を示す指標であり、植生マップを迅速に生成して、植生の健康状態を把握するのに役立ちます。
ディープ ラーニング機能は、Excalibur プロジェクトを作成することで利用でき、オブジェクト検出モデルまたはピクセル分類モデルを追加して実行することが可能です。

左図:NDVI ツールの実行結果|右図:ディープ ラーニングツールの実行結果
比較ツール
変化の計算ツールを使用し、画像コレクション内の画像間、または追加されたイメージ レイヤー間でピクセル値の比較が可能になりました。マルチスペクトル画像やカテゴリラスターなど、目的に応じて計算方法を選択し、変化画像を生成することができます。

[変化の計算] ツールを使用して 2 時期の NDVI 画像から [相対的差異] を算出した結果
エクスポートツール
イメージ レイヤーを任意の範囲でクリップし、JPEG 画像としてエクスポートしたり、新しいレイヤーとして保存したりすることができます。ArcGIS Video Server* から共有されたビデオ レイヤーでは、開始時間と終了時間を指定することで、指定範囲の動画をクリップしてエクスポートすることが可能です。

左図:画像のクリップ|右図:ビデオ フレーム
※ ArcGIS Video Server は国内未サポートです。
ArcGIS Excalibur の新機能の詳細については、新機能ページをご参照ください。
ライセンス
ArcGIS Online で ArcGIS Excalibur を使用するために必要なユーザー タイプは、Creator、Professional、Professional Plus です。解析機能を使用する場合は、画像解析権限が必要となります。詳細は、ArcGIS Excalibur ヘルプドキュメントの要件ページをご参照ください。