日本全国シームレスに整備した標高データベース ArcGIS Geo Suite 地形の紹介

ESRIジャパンで販売している「ESRIジャパン データコンテンツ ArcGIS Geo Suite 地形」(以下、Geo Suite 地形) は、国土交通省国土地理院の数値標高モデル (以下、DEM) を日本全国シームレスに使用できるよう整備した標高データベースです。2025 年 12 月 19 日 (金) に Geo Suite 地形の最新版 (Geo Suite 地形 2026) を約 4 年ぶりにリリースし、データソースの更新や DEM の収録範囲拡大など、製品の収録物を大きくアップデートしました。本記事では、日本の標高データを使ってみたいという方にピッタリな製品 Geo Suite 地形についてご紹介いたします。 

数値標高モデル (DEM) 

Geo Suite 地形には地形図や火山基本図の等高線から作成された 10m メッシュ、航空レーザー測量や写真測量によって作成された 5m メッシュの DEM をラスター データとして収録しており、データの変換や加工をすることなくご利用いただけます。さらに DEM から作成した陰影起伏図を収録しており、地形の起伏図を立体的に確認いただけます。 

画像 ①: Geo Suite 地形の DEM、陰影起伏図を使用した熊本県阿蘇山周辺の陰影段彩図 

国土地理院より測地成果 2024 が公開されたことや、ArcGIS Pro 3.6 以降のバージョンで日本測地系 2024 (JGD 2024) の投影法を搭載したことから、Geo Suite 地形には日本測地系 2024(JGD 2024)に対応した DEM、陰影起伏図を収録し、より正確な地理情報を提供しています。 またデータ更新によって DEM 5m メッシュの提供範囲を大幅に拡大し、日本国内のほとんどの地域で DEM 5m メッシュの標高データをご利用できます。 

画像 ②: オレンジ色 DEM 5A (航空レーザー測量) の収録範囲、青色 DEM 5B (写真測量) の収録範囲、緑色 DEM 5C (写真測量) の収録範囲 

Geo Suite 地形 2026 版の場合、2025 年 8 月時点の DEM 5A を収録しており、2024 年 1 月に発生した「令和 6 年能登半島地震」の影響で隆起した地形の様子について確認できます。

画像 ③: 石川県珠洲市長橋町周辺における DEM 5A の陰影起伏図比較 
左: Geo Suite 地形 2022 (令和 6 年能登半島地震発生前)、右: Geo Suite 地形 2026 (令和 6 年能登半島地震発生後)  
隆起のあった漁港レイヤー:隆起のあった漁港(令和6年能登半島地震) – 概要 を参照 

3D AnalystSpatial Analyst と呼ばれるエクステンション ライセンスを別途購入いただくと、Geo Suite 地形の DEM を用いて地形の傾斜角や傾斜方向など、地形の特徴をさらに細かく表現するデータを作成できます。 

等高線

国土交通省国土地理院数値地図 (国土基本情報) をデータソースとした 10m 間隔の等高線データを全国分収録しており、別途作成する必要がありません。DEM に等高線を重ねることで、陰影だけでは把握しづらい傾斜や標高差を視覚的に補完し、地形の特徴をより分かりやすく表現できます。

画像 ④: DEM と等高線の重ね合わせ例

海底地形

日本の排他的経済水域内における海底地形のラスター データと陰影起伏図を収録しています。GEBCO 2024 Grid をデータソースとして採用しており、海盆や海山、大陸棚、海溝などの特徴を明確に表現できます。また上記ラスター データの段彩図をレイヤー ファイルとして収録しているため、配色設定を行うことなく、ご利用いただけます。

画像 ⑤: 日本近海における海底地形の段彩図

まとめ

Geo Suite 地形を活用いただくことで、面倒なデータ変換作業をすることなく、標高データをご利用いただけます。ぜひこの機会に購入をご検討ください。Geo Suite 地形の製品情報については、下記リンクの ESRIジャパン製品ページをご参照ください。ArcGIS Geo Suite 地形 | ESRIジャパン

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