高機能デスクトップ GIS である ArcGIS Pro の最新バージョン 3.7 を、2026 年 6 月 25 日 (日本時間 6 月 26 日) にリリースしました。ArcGIS Pro 3.7 では、業務効率の向上につながる新機能の追加や機能改善が行われました。ここでは、その一部をハイライトで紹介します!
目次
新機能ハイライト
レイアウトにおけるレイヤー表示のオーバーライド
レイアウト機能が強化され、同じマップから作成した複数のマップ フレームごとに、表示するレイヤーを個別に変更できるようになりました。マップ フレーム上で行った表示変更は、元のマップには影響しません。
そのため、マップ フレームを複数追加するレイアウトにおいて、同じマップをベースに、表示だけ切り替えたレイアウトの作成が可能になります。

画像データからのラインやポリゴンの抽出
[スキャンされたラインを抽出]、[スキャンされたポリゴンを抽出] ジオプロセシング ツールが新たに追加されました。これらのツールは、画像データからラインやポリゴンを抽出できます。紙地図をデジタル化する際、手作業で行っていたトレース作業を削減できます。
これらのジオプロセシング ツールを使用するには、Advanced ライセンスが必要です。

HEIC 形式のサポート
[ジオタグ付き写真 → ポイント] ジオプロセシング ツールや、ポップアップの表示において、HEIC 形式の画像をサポートしました。HEIC 形式は、Apple 製品で標準採用されている画像形式のため、iPhone で撮影した写真を変換なしで ArcGIS Pro で利用できます。

パーソナル ジオデータベースの変換
ArcMap (2026 年 2 月末にリタイア) でサポートされていたパーソナル ジオデータベースを、ファイル ジオデータベースなどに変換できるようになりました。ジオプロセシング ツールで変換でき、変換後は ArcGIS Pro で利用可能です。これにより、ArcMap で管理していた既存データの移行が容易になります。

マップ表示の最適化
マップ表示のパフォーマンスや使いやすさに関する問題を分析できるようになりました。
[メッセージ] タブでは、表示に関する潜在的な問題をリストアップでき、解決策が提案されます。[描画指標] タブでは、マップやシーン内のレイヤーの描画性能に関する分析を生成し、マトリクス形式で表示します。マップ内のレイヤーや設定が描画時間にどのように影響しているかを把握できます。

その他の変更
ヘルプ システムの移行
ヘルプ システムが移行され、新しいオフライン・オンライン ヘルプとなりました。
ArcGIS Pro のオフライン ヘルプは、ArcGIS Documentation Center を通じて提供されます。ArcGIS Documentation Center をインストールすると、利用可能な任意の言語、バージョンの ArcGIS Pro のヘルプをダウンロードできます。ArcGIS Documentation Center はオフライン ヘルプをローカルで提供し、デフォルトのブラウザでヘルプ ページを閲覧できます。
オンライン ヘルプは、見た目の変化はほとんどありませんが、URL が変更されました。そのため、ブックマークや既存リンクの更新が必要になる場合があります。
オフライン・オンライン ヘルプは、ライトまたはダークのテーマで閲覧可能です。
現在、新しいヘルプの日本語版は提供されていません。ArcGIS Pro 3.7 日本語版のリリースから約 1~1.5 か月後に提供される予定です。それまでは英語版ヘルプへリダイレクトされます。日本語ヘルプを参照したい場合は、3.6 のヘルプをご利用ください。

製品関連ドキュメント・ツールについて
ESRIジャパンが提供する ArcGIS Pro 3.7 のリソースについては、日本国内用のアドイン ツールは 7 月中旬頃、逆引きガイドは 8 月下旬頃の提供予定です。
