ArcGIS API for Python バージョン 2.4.4 をリリースしました! 

アイキャッチ画像 (ArcGIS API for Python)

ArcGIS API for Python バージョン 2.4.4 をリリースしました! 

ArcGIS API for Python のバージョン 2.4.4 を 2026 年 9 月 22 日(日本時間 2026 年 9 月 23 日)にリリースしました。本記事では、アップデートされた主な内容をご紹介します。 

リリース ノートの全文は What’s new in version 2.4.4 でご覧いただけます。これには、不具合修正の詳細なリストが含まれています。 

arcgis.ai モジュールの機能拡張 

arcgis.ai モジュールでは、ファイルや文書の分析、画像内のテキスト抽出、音声ファイルの文字起こし、テキストからの音声生成に対応する新しいサービスを利用できるようになりました。 

これらの新機能は、ArcGIS Online ではベータ版として提供されています。また、ArcGIS Enterprise をご利用のお客様については、ArcGIS Enterprise バージョン 12.2 でこれらの AI 機能がサポートされる予定であり、ArcGIS Enterprise のリリース後は ArcGIS API for Python と組み合わせてご利用いただけます。 

従来から提供されていた AI サービスのうち、画像分析、テキスト分析、翻訳は、ArcGIS Online と ArcGIS Enterprise バージョン 12.2 で一般提供となります。 

Rust を基盤とするジオメトリー ライブラリー 

高性能な Rust のコア ライブラリーを利用したプラットフォームに依存しない Python パッケージ「arcgis_geometry」が開発されました。このパッケージはジオメトリーの表現と演算を担い、ArcGIS エコシステム全体で一貫した、より高速なジオメトリー API を提供します。 

複雑なジオメトリー分析の高速化、メモリー安全性と安定性の向上、クロスプラットフォーム連携の強化、一貫した開発者エクスペリエンスの実現を目的としています。 

ナレッジ グラフ のレプリカと同期 

ナレッジ グラフに、レプリカの作成と同期に関する操作、およびレプリカ データを扱う専用クラスが追加されました。これにより、グラフ コンテンツの複製と同期を Python で自動化するための機能が大幅に拡張されました。 

さらに、グラフ クエリーの結果をデータ フレームとして取得できるようになりました。標準的な Python のデータ サイエンス ワークフローに結果を取り込みやすくなり、後続の分析に必要な処理を軽減できます。 

逆方向の依存関係検出を含む依存関係分析の拡張 ItemGraph では、参照されるサービス URL が依存関係として正式に扱われるようになりました。アプリケーションを分析すると、そのアプリケーションが参照するサービスが検証され、依存関係グラフに含まれます。これにより、アイテム、アプリケーション、サービスのつながりをより正確に把握できます。 

ArcGIS Online のシステム関係タイプの追加サポートにより、逆方向の依存関係も検出できます。たとえば、あるフィーチャ レイヤーを起点として、そのレイヤーを使用しているマップやアプリケーションを特定できます。これらの機能は非同期処理を利用し、分析の高速化とスケーラビリティーの向上を図っています。 

オフライン複製の対応範囲と耐障害性の向上 

OfflineContentManager には一般的なフォールバック処理が追加され、約 98% のアイテム タイプをサポートするようになりました。対応していないアイテム タイプの制限に起因する失敗を減らし、オフラインでのコンテンツ複製をより包括的に実行できます。 

オプションの非同期処理は既定で有効になりました。規模の大きな複製処理を、より高速に実行できます。 

ArcGIS Video Server の管理と自動化 

ArcGIS API for Python に、ArcGIS Video Server の管理と自動化に対応する arcgis.gis.video モジュールが追加されました。 

管理者は Python を使用して、サービス、コンピューター、ログ、データ、サーバー全体のリソース、セキュリティー リソースを管理し、それぞれで利用可能な操作を実行できます。 

ArcGIS StoryMaps のコンテンツ管理機能の強化 

arcgis.apps.storymaps サブモジュールでは、content_info() メソッドにより、StoryMaps オブジェクトの複雑なコンテンツをデータ フレームの表形式で確認できるようになりました。StoryMap、Sidecar、MapTour、Timeline、Briefing などのオブジェクトが対象です。 

コレクション内のアイテムのサムネイル更新にも対応しました。また、新しい Credits クラスにより、StoryMap のクレジットと帰属情報を扱う処理が簡素化されています。これらの機能により、StoryMaps コンテンツの確認、作成、更新をより効率的に行えます。 

主なポイント

  • バージョン 2.4.4 では、API の適用範囲とパフォーマンスが拡張され、新しい高性能かつクロスプラットフォーム対応の Rust ベースのジオメトリー基盤と、コンテンツ、分析、管理の各ワークフローにわたるより広範な自動化機能が組み合わされています。
  • ナレッジ グラフと依存関係のワークフローが大幅に強化されました。レプリカと同期のサポート、クエリ結果の DataFrame としての取得、サービス URL の検証、逆依存関係の検出機能の強化などが含まれます。
  • コンテンツの移行がより高速かつ堅牢になりました。また、オフライン クローンで対応するアイテム タイプが拡充されたほか、大規模な操作では非同期処理がデフォルトで有効になりました。
  • 新しい AI および Video Server の機能が追加され、自動化の幅がさらに広がりました。ドキュメントや画像からのテキスト抽出、音声の文字起こし、新しいベータ版 AI ツールを使用したテキスト読み上げに加え、Python を使用した ArcGIS Video Server の管理がサポートされます。
  • ArcGIS StoryMaps でのコンテンツ作成は、データ フレームに基づくコンテンツ要約、コレクション項目のサムネイル更新、およびクレジットや出典情報の管理の効率化により、確認やメンテナンスが容易になりました。

おわりに 

ArcGIS API for Python に関する質問や機能強化の提案、他のユーザーとの情報交換には、ArcGIS API for Python の Esri コミュニティ ページ をご利用いただけます。不具合報告、機能強化リクエスト、その他の問題は、ArcGIS API for Python の公開 GitHub リポジトリーから issue として投稿できます。 

本記事でご紹介した内容のほかにも、機能の更新や不具合の修正が行われています。詳細は、バージョン 2.4.4 のリリース ノートをご参照ください。 

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