メキシコ湾の原油流出事故に関する米国ESRIの取り組み

2010年4月20日にアメリカ合衆国ルイジアナ州のメキシコ湾沖で起きた原油流出事故はすでに100日が経過しました。ようやく解決の目処が立ったとの報道もありましたが、まだ予断を許さない状況が続いています。米国ESRI の Web サイトではこのメキシコ湾の原油流出事故に関する情報をさまざまな Web アプリケーションを通じて提供しています。

Interactive_social_media_4 1.ソーシャルメディア マップ
写真、コメント、Web サイトへのリンク、YouTube ビデオを投稿し、情報を共有するための Web アプリケーションです。

基本的な使い方:
1. Shared Content 内の Web Link、Photo、Video、Notes のいずれかを選択します。
2. マップ画面上をクリックします。情報入力画面が表示されます。
3. 適切な情報を入力し、[Save] をクリックして保存します。

注:この Web アプリケーションは、ボランティア ベースで情報の提供や共有が行われているものですので、情報の追加にあたっては細心の注意をお願い致します。

Timeline_4 2.時系列マップ
海面上に初めて油膜が観測された2010年4月25日から現在までの、原油の流出状況を時系列で表した Web アプリケーションです。

基本的な使い方:
1. 画面左下の [Play] をクリックするとアニメーションが開始されます。
2. 右下の [Legend] をクリックするとそれぞれの凡例を見ることができます。

Interactive_social_media_5 3.経済影響マップ
原油流出事故に近い沿岸地域における、漁業、観光、運輸の経済活動をランク付けした Web アプリケーションです。色が濃い地域ほど、その事業収入の割合が高いことになります。

基本的な使い方:
1. 右上にあるプルダウン メニューから、見たい指標をクリックします。
2. 地図上をクリックすると各郡の情報を見ることができます。

このような Web アプリケーションによる情報公開だけでなく、救急援助の目的で ArcGIS ソフトウェアや GIS データを希望者に提供するなどさまざまな活動を行っています。

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ESRIジャパン GIS ニュース(2010年6月25日):メキシコ湾原油流出事故の経済的影響評価マップを容易に作成
http://www.esrij.com/news/details/11586/

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