ArcGIS Desktop 10 の編集環境を 9.x バージョンのクラシック モードに設定する

ArcGIS 10 ではデータを編集する環境が大幅に変更されました。

とても便利な新機能ですが、どんな新機能でも慣れるには少し時間がかかるのではないでしょうか。「今は新機能を覚える時間がないので、とりあえず前バージョンの編集環境で作業したい!」という方のために、ArcGIS 10 では編集環境を 9.xバージョンのクラシック モードに戻すオプションが用意されています。

[エディタ] ツールバーをクラシック モードに設定する
1.ArcCatalog と ArcMap を開いている場合は、閉じます。Windows Explorer で ArcGIS フォルダ(C:Program FilesArcGIS またはC:Program Files (x86)ArcGIS(64ビットOS))へ移動します。
2.ArcGIS フォルダの下にある Desktop10.0UtilitiesAdvancedArcMapSettings.exe をダブルクリックします。
3.[ArcMap Advanced Settings Utility] ウィンドウで、[Editor] タブを選択し、[Create features using templates] のチェックを外します。

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図1:Advanced ArcMap Settings  の Editor タブ

4.[Apply] ボタンをクリックして、ウィンドウを閉じます。
5.ArcMap を起動すると、[エディタ] ツールバーが9.xのバージョンの様式に戻ります。

下の図2は ArcGIS 10 の編集環境で、図3は ArcGIS 9.x クラシック モードのものです。

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図2:ArcGIS 10 の[エディタ] ツールバー

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図3:ArcGIS 9.x クラシック モードの[エディタ] ツールバー

[スナップ] ツールバーをクラシック モードに設定する
ArcGIS 10 では、スナップ設定も大幅に変更されています。新しい[スナップ] ツールバーでは、頂点やエッジなどへのスナップを、すべてのレイヤに対して一括で設定できます。しかし、状況によっては 9.xバージョンのスナップ設定のようにそれぞれのレイヤにスナップ環境を設定したい場合もあるのではないでしょうか。

スナップ環境を 9.x バージョンのクラシック モードに戻すには、
1.ArcMap で、編集セッションを開始します。
2.[エディタ] ツールバーの[エディタ] > [オプション] をクリックします。
3.[一般] タブを選択し、[バージョン 9x までのスナップ設定を使用] にチェックを入れます。

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図4: ArcGIS 10 の[編集オプション] ウィンドウ

4.[適用]、[OK] ボタンをクリックします。
5.[エディタ] ツールバーの[エディタ] > [スナップ] > [スナップ環境] をクリックします。
6.[スナップ環境] ウィンドウで、それぞれのレイヤのスナップしたい頂点や端点などにチェックを入れます。

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図5: ArcGIS 10 の[スナップ] ツールバー 図6: ArcGIS 9.x クラシックモードの[スナップ環境]

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