3 月 15 日の記事「東北地方太平洋沖地震 ソーシャルメディア マップ(日本語版)を公開」でご紹介した、東北地方太平洋沖地震ソーシャルメディアマップ(日本語版)のコンテンツを更新しました。主に、このマップをご利用いただく皆様にとって情報をより見やすくすることを念頭に置いた調整をおこなっております。
3 月 16 日から 3 月 22 日までの間に更新をおこなった内容は以下の通りです。
1. 背景地図
背景地図に「OpenStreetMap」を追加しました。OpenStreetMap は完全にオープンな地理情報データ作成プロジェクトです。世界中の有志により、GPS、現地調査結果、フリーの衛星画像など様々なデータソースをもとに地図の作成と編集が行われています。
また、Microsoft 社の Bing Maps サービスのうち、ハイブリッド地図(詳細地図+航空写真、Bing Maps Hybrid)を追加しました。日本のデータの一部は被災後のものに置き換えられています。
2. 主題コンテンツ
避難施設を追加しました。これは、内閣官房から発表された「都道府県避難施設一覧」(学校およびその他施設:青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県)について、住所をもとに「ジオコーディング」という手法を用いて地図上に表示したものです。地図上の赤いポイントは学校、緑のポイントはその他の施設を表します。
また、地図上に表示されている同心円は、福島第一原子力発電所を中心とした半径 10km、20km、30km と、福島第二原子力発電所を中心とした半径 10km の距離圏を表すものです。
グレーで塗りつぶされるエリアは、「ArcGIS データコレクション スタンダードパック 2010」に含まれる DEM(数値標高モデル、10m メッシュ)データを用いて「標高 10m 以下の地域」を抽出した結果です。このデータはあくまでも地理上の高さ(標高)のみに基づき、単純な抽出処理を用いて作成されたものであり、参考程度のものであることをご理解ください。
3. その他、細かい調整
・各コンテンツの名称にマウスカーソルを合わせた際に表示される説明文を、以前のものよりも詳しい内容にしました。
・拡大可能な地図の詳細レベルを2段階追加しました。
・地震コンテンツをクリックした際に表示される地震情報について、発生時刻のタイムゾーンを UTC(協定世界時)から日本標準時へ変更しました。
◆ソーシャルメディアマップのコンテンツについての詳細
http://www.esrij.com/industries/disaster/about_socialmediamap.html
◆ソーシャルメディアマップの時系列更新情報