ArcGIS Earth バージョン 1.14 新機能のご紹介

本日は3D 対応 GIS フリー ビューアーである ArcGIS Earth の最新バージョン 1.14 をご紹介します。本製品は日本では未サポートですが、誰でも無料でインストールして日本語モードを利用することができ、操作もシンプルで使いやすい製品です。

そんな ArcGIS Earth バージョン 1.14 で追加された新機能や改善機能をご紹介します!

新しいデータ タイプのサポート

OGC GeoPackage とモバイル マップ パッケージのサポートが追加されました。

OGC GeoPackage は、地理空間情報をやり取りするためのオープンな標準仕様で多くの環境で相互運用可能なデータ形式です。モバイル マップ パッケージ (.mmpk) は、オフライン使用のために設計されたコンパクトなデータ タイプです。 ArcGIS Pro を使用して、マップ、住所ロケーター、およびルート検索ネットワークを個別のモバイル マップ パッケージにまとめ、他の ArcGIS 製品で使用できます。

これらのデータを追加するには、ツールバーの [データの追加] を開き、 [ファイルの追加] タブもしくは [URLの入力] タブからデータを指定してください。

新しいデータ タイプのサポート

処理テンプレート

イメージ サービスのサーバー側で複数の処理テンプレートが事前に定義されている場合、データの追加後、テンプレートを異なるレンダラーまたはラスター関数チェーンのテンプレートに切り替えることができるようになりました。利用可能な場合、処理テンプレートごとのプレビュー サムネイルと名前、説明、およびヘルプの情報が表示されます。テンプレートの切り替えは、レイヤーを選択し [プロパティ] の [画像] タブにある [名前] ドロップダウンリストで行うことができます。下図では Terrain のイメージ サービスで、傾斜方向や傾斜角、標高と陰影起伏を示したテンプレートを表示しています。

処理テンプレート

フリーハンド ドローイング

フリーハンド ドローイングのサポートにより、ポインターの動きに沿ってラインとポリゴンを作成できるようになりました。始点となる位置でワンクリックし、Alt キーを押しながらマウスを動かすことでフリーハンド モードがお使いいただけます。

フリーハンド ドローイング

ほかにもコンテンツ ウィンドウのレイヤー アイコンが画像ファイルを指定するだけで簡単にカスタマイズできるようになったり、KML レイヤー全体の透過表示のサポートや標高の強調機能が追加されたりといった、様々な改善機能がございます。

使ってみたい方は ArcGIS Earth サイト (米国 Esri 社のサイト) の「ArcGIS Earth のダウンロード」から、インストーラーをダウンロードし、インストールしてください。すでに ArcGIS Earth 1.13 をインストールしている方は、一度アンインストールしてから 1.14 をインストールしてください。

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