ArcPad 10 でベースマップ イメージ タイルを利用する


ArcGIS Desktop と ArcGIS Server を利用して、ArcPad 10 用のベースマップを作成することが可能です。

作成するためには、5つのステップが必要となります。
ステップ1) ArcMap でマップを用意します。
ステップ2) ArcGIS Server でマップを公開します。
ステップ3) ArcGIS Server でマップキャッシュを作成します。
ステップ4) ArcPad 10 でマップキャッシュのサービスに接続します。
ステップ5) ArcPad 10 用にキャッシュ画像のファイルをコピーします。

・ステップ1: ArcMap でマップ ドキュメントを用意
用意するマップ ドキュメントの座標系は ArcGIS Online で使用しているのと同じ、Webメルカトル図法(WGS_1984_Web_Mercator_Auxilary_Sphere)でなければなりません。これはArcPad 10では、現在、ArcGIS Online から取得するデータは Webメルカトルのサービスと想定しているからです。
ArcMap を開いて、データ フレーム プロパティを開き、座標系タブで定義済みの座標から、[Projected Coordinate Systems] > [World] > [WGS 1984 Web Mercator (Auxiliary Sphere)]を 選択します。また、一般タブで名前を [Layers] に変更します。

・ステップ2: ArcGIS Server でマップ サービスを公開
ArcCatalog もしくは ArcGIS Server Manager を利用して、ステップ1で用意したマップ ドキュメントをもとに、ArcGIS Server 上でマップ サービスを公開します。

・ステップ3: マップキャッシュの作成
ArcPad 10 で利用するためには、ArcGIS Online と同様のマップ キャッシュ タイルを作成する必要があります。次のステップで作成します。
A) ArcCatalog で ArcGIS Server に管理者として接続します。
B) ステップ2で公開したマップ サービス上で右クリックし、サービス プロパティを選択して表示します。

C) キャッシュ タブを選択し、次の設定でマップ キャッシュ タイルを作成します。
D) [以下で定義したキャッシュのタイルを使用して描画] を選択し、タイル スキーマの読み込みで、[ArcGIS Online / Bing Maps / Google Maps] を選択します 。
E) 定義済みの [1:591,657,527.591555] から [1:1,128.497176] のスケールが縮尺のリストに表示されます。
F) 格納形式を [コンパクト] から [エクスプロード] に変更します 。
G) タイルフォーマットを [JPEG] に変更し、高さが [256]、幅が [256] であることを確認します 。
H) [タイルの作成] ボタンをクリックし、ウィザードに従います。
I) このとき、テスト用に縮尺で、[591,657,527.591555], [295,828,763.795777],[147,914,381.897889] のみを指定します 。

ArcGIS Server でのキャッシュ作成が終了したら、ArcGIS Server のキャッシュ ディレクトリを確認します。
[C:arcgisserverarcgiscache(yourmapservice)Layers_allLayers] フォルダ
その下に、"L00", "L01", "L02"というイメージ タイル ファイルを格納したサブフォルダが存在します。

・ステップ4: ArcPad 10 にマップサービスを追加
ArcPad 10 を開始します。
[サーバからデータの追加] を選択します。
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サービスの種類が、[ArcGIS Online Service] になっていることを確認します。

ArcGIS Server が公開されているマシンのURLを入力します。例えば、
http://yourwebsite.com
リフレッシュ サービス ボタンをクリックします。
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リストに表示されるマップサービスから、キャッシュのサービスを選択し、OKをクリックします。

(yourmapservice).nmf ファイルを保存するダイアログが表示されるので、このファイルを任意の場所に保存します。
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この段階では、いくつかのマップ キャッシュ タイルが ArcGIS Server からダウンロードされています。

・ステップ5: マップ キャッシュのタイルをコピー
ArcGIS Server で作成したマップキャッシュタイルと、ArcPad では同じフォーマットのものを使用します。そのため、ArcPad にオフラインでコピー可能です。

ファイルエクスプローラを開きます。
(yourmapservice).nmf ファイルを保存した親フォルダを展開します。
隠しフォルダを表示する設定に変更し(Windows 7の場合、[ツール] > [フォルダオプション] > [表示]タブ > [隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する])、
隠しフォルダを開きます。
ディレクトリの構造が、(yourmapservice)Layers_allLayers のようになっています。
ArcGIS Server マシンの C:arcgisserverarcgiscache(yourmapservice)Layers_allLayers フォルダからすべてのフォルダとファイルをコピーします。

以上までの作業で、オフラインで利用するマップ キャッシュ タイルのコピーを手に入れました。ステップ3から5を繰り返し行うと、他のスケールのキャッシュ タイルも利用することが可能です。
別の PC や PDA で上記のデータを利用したい場合、 (yourmapservice).nmf ファイルと、 (yourmapservice) のフォルダの一式をコピーすることで可能です。
なお、ArcGIS Server がキャッシュを格納しているディスクのフォーマット形式 (NTFS形式) と、PDA で利用するデータを格納する SDカードのフォーマット形式 (FAT, FAT32) では、クラスタサイズが大きく異なります。コピー時に必要となる SDカードのディスク容量を見積もる際にはご注意ください。