Esri CityEngine 2012.1 30 日間無料体験版を使ってみよう! ~操作編~

前回のブログ「Esri CityEngine 2012.1 リリース!」では、11 月 5 日に最新バージョンである Esri CityEngine 2012.1 がリリースされたことについてご紹介しました。Esri では、 Esri CityEngine 2012.1 の Advanced の機能が試せる 30 日間の無料体験版を提供しています。ダウンロードおよびインストール方法は、Esri CityEngine トライアル申し込みページをご覧ください。
Pic_1

今回は早速、Esri CityEngine を使って街を作ってみたい!という方のために、CityEngine の Welcome Wizard を使って、簡単に街を作成して操作する方法をご紹介しまします。

【CityEngine を起動しよう!】
まずは CityEngine 2012.1体験版を起動します。[スタート] → [すべてのプログラム] → 指定したフォルダ内(デフォルトでは [Esri] フォルダ)→ [Esri CityEngine 2012] をクリックします。

CityEngine を起動すると、自動的にWelcome Wizard ダイアログが表示されます。[Welcome Wizard] とは、初心者向けの紹介ガイドです。

<Welcome Wizard>
Introduction:CityEngine の概要の説明です。
3D Navigation : CityEngine 上でのナビゲーション(操作)方法を選択できます。
Resources : CityEngine の Resource Center とヘルプへのアクセス方法の説明です。
Example Projects:サンプル プロジェクトをダウンロードできます。
City Wizard:テンプレート ベースで簡単に街を作成できるウィザードです。
※ City Wizard はWelcome Wizard 以外に、[ファイル] メニュー → [New] → [Cityengine] フォルダ → [City Wizard] から起動することができます。

【30 秒で街を作成しよう!】
それでは、City Wizard を使用して、実際に街を作成してみましょう。
Pic_2

1. CityEngine では、プロジェクトと呼ばれるフォルダごとにデータを管理します。[City Wizard] トピックの [Project Name] に [SampleCity1] と名前を付け、新規プロジェクトを作成し、[Next] をクリックします。
Pic_3

2. [Terrain] トピックで、[SceneName] に [Scene1] と名前を付け、[Next] をクリックします(Scene とは、地形や図形などのレイヤや設定をひとまとめにするファイルです)。
Pic_4_2

3. [Street Graph] トピックで、好きな道路ネットワークの形状を選択し、 [Next] をクリックします。
Pic_5

4. [Rules] トピックで、好きな街モデルを選択し、 [Next] をクリックします。
Pic_6

5. [Finish] をクリックすると、作成したプロジェクトの都市が生成されます。

【街を操作しよう!】
以下の図はCityEngine のインタフェースです。CityEngine にはさまざまなウィンドウが用意されており、以下は代表的なウィンドウの例です。
Pic_7
<ウィンドウ>
Navigator: データを管理するウィンドウです。データの追加、削除を行う際に使用します。
Scene: 表示を管理するウィンドウです。レイヤの表示/非表示などを操作する際に使用します。
Rule: ルール ファイルを表示するウィンドウです。ルールを作成・編集する際に使用します。
Viewport: マップを表示するウィンドウです。
Inspector: 属性を管理するウィンドウです。ルール ファイルやパラメータの設定を行う際に使用します。
Log: ログの履歴を管理するウィンドウです。

<ツールバー>
マップを操作する際に利用できるツールが用意されています。モデルの選択や、移動、図形の作成などをする際に使用します。
Pic_8

ツールバーを使用して、さっそく作成した街をいろいろ動かしてみましょう。

操作例1(ナビゲーション):
[Track](平面移動)、[Tumble/Rotate](回転移動)、または [Dolly/Zoom](ズームイン/アウト)ツールで画面を操作しましょう。これらはそれぞれ、Alt キーを押しながらのマウス中ボタン(ホイール)、左ボタン、右ボタンでのドラッグでも行えます。

操作例2(パラメータの変更):
[Selection](選択)ツールで、建物を 1 つクリックして選択します。ここで F キーを押すと、この建物にズームします。 Inspector ウィンドウの [Shapes] タブ で [BuildingHeight] (建物の高さ)パラメータに任意の値を入力、または、スライドをドラッグさせて建物の高さを変更しましょう。また、 [Update Seed and Generate Models](モデルの更新)ツールをクリックして、高さを変更しましょう。

操作例3(ダイナミック シティ レイアウト):
[Move](移動)ツールで道路を1つ選択し、表示された 3 方向の矢印または黄色い円をドラッグして道路の形状、位置を変更しましょう。

いかがでしたか? CityEngine はアルゴリズムで建物や道路の3Dモデルを生成しているため、このように簡単で対話的な操作性で思い通りの都市を作成・編集することができます。

より詳細な説明は [Help] メニュー → [Help Contents] からヘルプをご参照ください。次回は、簡単なスクリプト記述で CGA ルールを作成し、簡単なモデルを作成する方法をご紹介します。

正規版では、以下の Esri 製品サポートページから、インストールガイド(日本語)や日本語チュートリアル ガイド、FAQ、Q&A サービスがご利用いただけます。
※注意:サポート サイトをご利用いただくには、ログインが必要です。

■関連リンク
Esri CityEngine 始めました

フォローする