今回は、ArcGIS Online で Web マップを利用する上で、知っているとちょっと便利な検索方法をご紹介します。
マップ ビューアの右上には検索ボックスがあり、通常はここに住所を入力して、その位置にマップをズームすることができます。ここに自分が追加したレイヤの属性値を入力して検索できたら、便利だと思いませんか?
たとえば、水道メーターの管理にマップを利用している場合、水道メーター データに格納されている「水道メーター番号」から、水道メーターの場所をすぐに検索できるようになります。
これを可能にするのが、レイヤによる検索の設定です。設定方法は簡単です。
【設定方法】
1. 検索したいフィーチャ サービス(フィーチャ レイヤ)を追加した Web マップを用意します。
下記の例では、ArcMap で作成した水道メーター データをフィーチャ サービスとして公開し、Web マップに追加しました。
2. Web マップの [アイテム詳細] ページを開きます。
3. [編集] をクリックします。
4. ページを下にスクロールし、[アプリケーション設定] 項目を表示します。
5. [位置の検索] と [レイヤ] チェックボックスをオンにします。
6. [レイヤの追加] をクリックし、検索対象のレイヤ、フィールド、検索条件を指定します。
7. [ヒント] に、マップ ビューアの [住所または場所の検索] ボックスに表示されるヒント文字を入力します。
8. [保存] をクリックします。
以上で、設定は完了です。設定した Web マップを開くと、右上の検索ボックスに上記手順 7 で指定した文字が表示されます。このボックスに検索文字列を入力し、Enter キーを押すと、検索が行えます。
住所を検索したい場合は、検索ボックス内の矢印 をクリックして、「Esri World Geocoder」をクリックすると、住所検索が可能になります。複数のレイヤに検索の設定を行った場合も、同じ矢印をクリックして検索対象のレイヤを切り替えてください。
最後に、この設定を使う上での注意点があります。
・ 検索できるレイヤは、フィーチャ サービスのみです。マップ メモ レイヤやテキスト ファイルをドラッグ&ドロップしてマップに追加したレイヤを対象にして検索することはできません。
・ 検索対象のフィールドのデータ型は文字列(Text)のみです。文字列以外の属性値は検索できません。
・1 レイヤ内で検索対象にできるフィールドは 1 つのみになります。
■関連リンク
ArcGIS ヘルプ
・フィーチャ検索の構成:http://doc.arcgis.com/ja/arcgis-online/create-maps/configure-feature-search.htm