ArcGIS 10.3 データベース関連の新機能・変更点のご紹介

今回は先日リリースした ArcGIS 10.3 のデータベース上に構築されたジオデータベース(ArcSDE もしくはマルチユーザー ジオデータベース)に関連する主な新機能および変更点について紹介します。
データベース上に構築されたジオデータベースの機能や種類についてはこちらのページをご参照ください。

デスクトップ/ワークグループ ジオデータベースのインストーラーに含まれる SQL Server Express のバージョンが 2012 になりました

以前のバージョンでは SQL Server 2008 Express がデスクトップおよびワークグループ ジオデータベースのインストーラーに付属していましたが、ArcGIS 10.3 からは、付属する SQL Server Express のバージョンが 2012 に変更されました。
すでに SQL Server 2008 Express がインストールされている場合でも、バージョン 2012 にアップグレードすることができますので、ぜひこの機会にアップグレードをご検討ください。

※なお ArcGIS 10.2.2 以前のバージョンでは ArcSDE for SQL Server Express というインストーラーの名称で提供されていたデスクトップおよびワークグループ ジオデータベースですが、ArcGIS 10.3 からは ArcGIS for Desktop での UI の表現に合わせて Database Server(データベース サーバー)という名称に変更されましたのでご注意ください。

エンタープライズ ジオデータベース管理のためのジオプロセシング ツールが新たに追加されました!

今まで ArcSDE 管理コマンドのみでサポートされていた機能がジオプロセシング ツールとして提供されるようになりました(表1)。

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表1: 追加されたジオプロセシング ツールと対応する ArcPy 関数

新たに追加されたツールと既存のジオプロセシング ツールおよび ArcGIS for Desktop に付属する機能を用いることで、エンタープライズ ジオデータベースの管理を行うことができます。

ArcSDE アプリケーション サーバー、ArcSDE 管理コマンドおよび ArcSDE SDK の提供が終了しました

ArcGIS 10.3 より、ArcSDE アプリケーション サーバーと ArcSDE 管理コマンド、および ArcSDE SDK の提供が終了しました。ジオデータベースをバージョン 10.3 にアップグレードする場合は ArcSDE サービスを用いた接続のかわりにダイレクト コネクションをご使用ください。
既にダイレクト コネクションをお使いの場合にはジオデータベースへの接続方法を変更していただく必要はございません。

※ArcGIS 10.3 から ArcSDE サービスを通して 10.2.2、10.2.1、10.2、10.1 のエンタープライズ ジオデータベースに接続することは可能です。ArcSDE 管理コマンドに関しては、新しく追加されたジオプロセシング ツールおよび既存のツール等を用いて引き続きエンタープライズ ジオデータベースの管理を行うことが可能です。詳しくは、ArcSDE 管理コマンドからの移行をご参照ください。

また、Python と ArcPy を用いたエンタープライズ ジオデータベースの管理をテーマにしたセッションを第11回 GISコミュニティフォーラムのプレフォーラム・セミナーにて開催いたします。このセッションでは業務でエンタープライズ ジオデータベースをお使いの方向けに、Python と ArcPy を用いた管理タスクの簡略化や自動化の方法について実例を交えてご紹介いたします。

セッション名: Python でエンタープライズ ジオデータベースを管理しよう!
日時: 2015 年 5 月 27 日(水)
場所: 東京ミッドタウン ホール&カンファレンス
※本セッションは無料ですが、事前の申し込みが必要となりますので、こちらよりお申込みください。

この他にも、PostgreSQL 9.3.5 や SQL Server 2014 のサポートなどデータベースの最新バージョンへの対応も行われております。
ぜひ ArcGIS 10.3 とデータベースを活用して、大規模なデータの運用や組織でのデータの共有にお役立てください。

■関連リンク
知らないと怖い? ジオデータベースの最新情報