5 月 22 日、ArcGIS の最新バージョン 「ArcGIS 10.3」 (対象製品:ArcGIS for Desktop, ArcGIS Engine, ArcGIS for Server) をリリースしました。ArcGIS 10.3 では、以下に紹介する新アプリケーション、新製品の登場により、地図による意思決定、情報共有がより速く、簡単になりました。
最新 GIS デスクトップ アプリケーション 「ArcGIS Pro」
ArcGIS for Desktopに 「ArcGIS Pro」 という新しいアプリケーションが付属するようになりました。ArcGIS Pro は、3D 対応、高パフォーマンス (64ビット、マルチスレッド対応)、優れた操作性などの特長を有し、地理空間情報の可視化、分析、コンテンツ作成において高い生産性を実現しています。また、作成した地図コンテンツは簡単に ArcGIS Online で共有することができます。これらにより合理的な意思決定を迅速に行うことが可能です。ArcGIS Pro の詳細についてはこちら。
GIS データの品質管理に特化したエクステンション「ArcGIS Data Reviewer」
GIS データを作成する際は、技術的およびビジネス的観点から仕様を満たしたデータを作成する必要があります。ArcGIS for Desktop の新エクステンション製品 「ArcGIS Data Reviewer」 は自動/目視チェックによるデータのエラー検出、データ精度のレポート作成、エラーに関するライフサイクル管理など GIS データの品質管理に特化した機能を提供します。これにより、業務の効率化や GIS データの利用性/信頼性を向上させることが可能です。ArcGIS Data Reviewer の詳細についてはこちら。
位置情報の活用を加速する組織内 GIS プラットフォーム 「Portal for ArcGIS」
組織で保有する位置情報を集約し、あらゆるユーザーと共有することを実現するサーバー GIS 製品 「Portal for ArcGIS」 (ArcGIS for Server のエクステンション製品) をリリースしました。Portal for ArcGIS で構築したポータル サイトにデスクトップ、Web ブラウザー、スマートフォンおよびタブレットからアクセスすることで、GIS の経験のないユーザーでもマップの検索・利用・作成・共有を行うことができ、組織内における位置情報の活用を加速させることができます。Portal for ArcGIS の詳細についてはこちら。
リアルタイム GIS を実現する 「ArcGIS GeoEvent Extension for Server」
GPS の位置情報や各種センサー情報など、時々刻々と取得できるリアルタイムストリーミング データを取り込むことが可能なサーバー GIS 製品 「ArcGIS GeoEvent Extension for Server」 (ArcGIS for Server のエクステンション製品) をリリースしました。本製品を導入すると、最新状態のモニタリング、地図やデータのリアルタイム更新、またはメールを利用した通知の即時送信など、これまでになかったリアルタイム GIS 機能を提供します。ArcGIS GeoEvent Extension for Server の詳細についてはこちら。
2015 年 6 月 1 日以降に保守が有効なお客様には、ArcGIS 10.3 無償アップデート版の入手方法をメールで順次ご案内します。
2015 年 5 月 28・29 日開催の GISコミュニティフォーラムおよび 5 月 27 日開催のプレフォーラムセミナーでは、ArcGIS 10.3 の新機能、新製品、新アプリケーションを紹介する場を多く設けていますので、是非ご参加ください。
■関連リンク
・ArcGIS 10.3 最新情報
・ArcGIS 10.3 for Desktop の新機能
・ArcGIS 10.3 for Server の新機能