2015 年 5 月 27 日より Web AppBuilder for ArcGIS（Developer Edition）の国内サポートを開始しました。
Web AppBuilder for ArcGIS を利用するとコーディングなしに GUI ベースで Web アプリを作成することができます。Web AppBuilder for ArcGIS は ArcGIS Online や Portal for ArcGIS が提供する ArcGIS ポータル サイトに機能として組み込まれており、ポータルで管理、共有しているマップからすぐに Web アプリを作成・公開することができます。
本記事でご紹介するのは、この Web AppBuilder for ArcGIS に独自に開発した機能やデザインを適用して機能拡張したい方向けに提供する Developer Edition（開発者向けエディション）となります。Developer Edition はポータルに組み込まれた機能としてではなく単独のソフトウェアとしてのご提供となりますので、お客様の環境にインストールしてご利用いただく製品となります。
最小限のコーディングで Web アプリを構築
GUI ベースの直感的な操作で Web アプリを作成できるビルダー機能は ArcGIS ポータルに組み込まれた Web AppBuilder とまったく同じ機能となっています。デザインや機能を選択、組み合わせるだけで Web アプリを作成することができ、開発者向けの Developer Edition でも Web アプリ作成にコーディングは必要ありません。
表示したいマップを選択するだけ
Web AppBuilder が GIS データを参照するには、ArcGIS ポータルで共有しているマップ（Web マップ ）を選択するだけです。Web マップは ArcGIS ポータルで作成することが可能です。Web マップの作成方法はこちらをご参照ください。
アプリとデザイン/機能を疎結合に管理
Web AppBuilder for ArcGIS ではデザインを「テーマ」、機能を「ウィジェット」と呼び、それらを選択、組み合わせるだけで Web アプリを作成することができます。マップは ArcGIS ポータル サイトで作成したものを利用し、アプリのベースは Web AppBuilder が提供しているため、開発者はデータ表示やアプリの UI を実装するためのコーディングをする必要がありません。テーマあるいはウィジェットといったモジュール単位で開発を進めることができるだけでなく、一度作成したテーマやウィジェットは Web AppBuilder 上で再利用が可能なため、Web アプリの開発工数を大幅に抑えることができます。
無償で利用可能
ArcGIS 開発者向けに API/SDK やすぐに利用可能な GIS リソースを提供する ArcGIS for Developers にアカウントを作成すれば、Developer Edition を無償ですぐに利用することができます（試用・開発目的に限ります）。アカウント作成方法はこちらをご参照ください。なお、ArcGIS for Developers でも ArcGIS ポータルの Web マップ作成機能を提供しています。
以上のように、Web AppBuilder for ArcGIS（Developer Edition）を利用することで、GUI ベースで Web アプリを構築することができるだけでなく、再利用性の高いウィジェット/テーマの開発を行うことで開発効率を向上することもできます。また、ArcGIS for Developers が提供するさまざまな GIS リソース と組み合わせて Web AppBuilder for ArcGIS を利用することにより、最小コストでの Web アプリ開発を実現できますので、ぜひあわせてご利用ください。
■関連リンク
ESRIジャパン Web サイト：
・ArcGIS for Developers
・Web AppBuilder for ArcGIS（Developer Edition）
Esri 社（米国）Web サイト：
・ArcGIS for Developers
・Web AppBuilder for ArcGIS（Developer Edition）
GeoNet：
・Web AppBuilder Custom Widgets
GitHub：
・Esri/solutions-webappbuilder-widgets
・Esri/arcgis-webappbuilder-widgets-themes