「Web GIS」という言葉をご存知でしょうか。
「Web GIS」とは、デスクトップ GIS・モバイル GIS・サーバー GIS・クラウド GIS の要素を包括し、統合したプラットフォームを指します。インターネットを介して、様々な GIS 製品を用途に合わせて利用できることが特長です。本ブログでは、Web GIS の特長を活かして現地調査の結果やその集計をリアルタイムで確認する利用についてご紹介します。
■ Web マップを作成する
Web GIS を利用するうえで、まず、「Web マップ」を作成する必要があります。Web マップには主題レイヤーとなるデータを、ArcGIS for Desktop や ArcGIS Pro を通じて、または直接 ArcGIS Online にアップロードし、ArcGIS Online 上にある背景地図に追加します。データは、ポイント、ライン、ポリゴンのさまざまな形式のベクター データをレイヤーとして追加できます。下の図は、ArcGIS for Desktop(左)で作成したポイントのデータを ArcGIS Online(右)にアップロードし作成した Web マップの画像です。ArcGIS Online にあるデータを ArcGIS for Desktop に読み込むこともできます。
■ 現地調査をおこなう
Web マップを作成したあと、現地調査アプリ Collector for ArcGIS に読み込んで現地調査を行います。アプリは App Store や Google Play、Windows Store からダウンロードし、お手持ちのスマートフォン、タブレットですぐに利用できます。
下の図は、上記で作成した Web マップを Collector for ArcGIS で表示した画面です。現地にスマートフォンやタブレットを持っていき、その場で Web マップに現地調査の結果を入力できます。結果は Web マップにリアルタイムで反映され、オフィスにいる方も現地調査の結果を確認できます。
■ 現地調査の結果の集計をリアルタイムで確認
現地で Web マップに入力したデータは、集計結果を確認できる Operations Dashboard for ArcGIS を使いオフィスにいるマネージャーなどが現地調査の進捗を確認できます。このアプリは Web マップ上に入力された情報をリアルタイムで自動集計し、グラフやチャートで表示されるので進捗や結果を一目で把握することができます。
Web マップを活用すれば、GIS をいつでも、どこからでも、様々な環境や用途で使用できるようになります。ArcGIS Online アカウントを作成することで、すぐ使えるアプリも含めて利用開始できます。無償で利用できる 開発者向け無償プランやトライアルもございますので、ぜひ Web GIS を体感してみてください。
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