Esri から無償で提供されている 3D 対応の GIS ビューアー「ArcGIS Earth」はご利用いただいていますか?先日、バージョン 1.6 がリリースされました。今回のバージョンアップでは、ローカルのラスター データや 3D モデルをサポートしたり、ジオコーディングに対応したりするなど、嬉しい新機能が追加されています。新機能を一部ご紹介しますので、ぜひ使ってみてください。
■3D モデルのサポート
従来の KML や SLPK 形式に加え、OBJ、FBX、3DS、COLLADA といった 3D CG 系のデータ形式や DXF、STL、IFC といった 3D CAD 系のデータ形式など、さまざまな 3D モデルをローカル データとして読み込むことが可能になりました。以下のようなモデルを表示することができます。
サポートする 3D モデル(英語ページ)
■ローカル ラスターのサポート
これまで一般的なファイル形式のラスター データは地形の標高データとしての利用に限られていましたが、今回のバージョンアップで GeoTIFF 形式や IMG 形式、JPEG 形式などの位置情報付きラスター データをローカル データとして読み込んで表示できるようになりました。スキャンしてジオリファレンスした地図なども表示することができます。透過率やコントラストの設定等で表示を調整できます。
使用画像:災害類型別土地保全基本調査『土地保全図(表層地質図)「三宅島地区」』
サポートするラスター データ(英語ページ)
■ArcGIS Online の World Geocoding Service を利用したジオコーディング機能
ArcGIS Online のアカウントでサイン インし、住所情報が格納されたテキスト ファイルを読み込んでジオコーディングに利用するフィールドを指定することで、ArcGIS Online World Geocoding Service を利用してポイントを作成することができます。
試しに東京都千代田区の AED の設置場所(区立施設)についてジオコーディングしてみました。
※ジオコーディングの際は、テキスト ファイルの文字コードを UTF-8 にしてください。
※ ArcGIS Online のアカウントをお持ちの方がご利用いただけます。
※ 機能を利用する際はクレジットを消費しますのでご注意ください。
その他に、ArcGIS Earth オートメーション API が追加されたり、既存機能が改善されたりしています。
その他の新機能やサポートしているファイル形式等は以下のページで確認できます。
ArcGIS Earth 1.6 新機能(英語ページ)
ArcGIS Earth は、各種 GIS データの表示、距離や面積の計測、図形の描画、画面イメージの保存・印刷等、多くの機能を持つ 3D 対応のフリービューアーです。メールアドレスの登録だけでダウンロードできますので、この機会にぜひお試しください。
■関連リンク
・知っていると便利な ArcGIS Earth のキーボード・マウス操作とショートカット
・ArcGIS Earth ヘルプ(英語ページ)