ArcGIS API for JavaScript バージョン 4.6 およびバージョン 3.23 をリリースしました!

ルート案内ウィジェット(ベータ版)の追加

ArcGIS API for JavaScript の最新バージョン 4.6 およびバージョン 3.23 をリリースしました。以下では、本バージョンにおける新機能、機能拡張の一部をご紹介します。

バージョン 4.6

ルート案内ウィジェット (ベータ版) の追加

ルート案内ウィジェット (esri/widgets/Directions) が追加され、簡単にルートの検索が行えるようになりました。住所検索またはマップ上をクリックして設定した地点間の最適ルートを検索しマップに表示するほか、ルート案内も取得することができます。

ルート案内ウィジェット(ベータ版)の追加

3D 直線距離計測ウィジェットの追加

3D 地図において、2 地点間の垂直、水平、直線距離を計測し、計測結果を表示する 3D 直線距離計測ウィジェット (esri/widgets/DirectLineMeasurement3D) が追加されました。本ウィジェットを使用することで、建物やタワーなどの高さや、計測地点からの距離を測定することが可能です。

リフレッシュ機能の追加

レイヤーにリフレッシュ機能が追加されました。refreshInterval プロパティを設定して定期的に自動でレイヤーを最新の状態に更新したり、refresh() メソッドを呼び出すことにより、レイヤーの情報を新しく取得したりすることが可能になります。

  • refreshInterval: レイヤーのリフレッシュ間隔を設定するオプション
  • refresh(): レイヤーをリフレッシュし、すべてのデータを取得するメソッド

JavaScript Promise との互換性の向上

API は、多くのメソッドで Promise パターンを導入しています。Promise を使用すると、非同期処理を同期的に実行したい場合に、コールバック関数を多用する必要がなくなり、シンプルなコーディングで処理を実行できます。

これまでのバージョンでは then() を呼び出すことでタスクを実行していましたが、本バージョンから以下のクラスで then() が when() に置き換わります。

この変更によりネイティブ JavaScript が導入する Promise との互換性が向上しました。本バージョンでは引き続き then() を使用することが可能ですが、コンソールに警告メッセージが表示されます。また、次期バージョン以降は then() を使用できなくなる予定です。

詳細は Release note for 4.6 または Making Better Promises をご参照ください。

バージョン 3.23

Arcade によるジオメトリ操作をサポート

Arcadeジオメトリ操作をサポートしました。オーバーレイや近接、トポロジ リレーションシップ、計測といった操作を Arcade 式内で実行可能になり、空間関係をテストしたり、定義されたエリア間の距離を計算したりすることができます。

ライン シンボルに矢印スタイルを追加

ライン シンボルに矢印スタイルを追加

ライン シンボル (esri/symbols/SimpleLineSymbol) に矢印スタイルが追加され、ラインの開始と終了の頂点に矢印を表示できるようになりました。

その他の更新情報や新機能については、ArcGIS for Developers の ArcGIS API for JavaScript 新機能 (英語ページ) (バージョン 4.6 / バージョン 3.23) をご参照ください。

※ベータ版は試用を目的とした公開であり、正式なリリースではありませんので、機能あるいはパフォーマンスについての保証はされておりません。

■関連リンク

ESRIジャパン Web サイト:
ArcGIS API for JavaScript

Esri 社(米国)Web サイト:
ArcGIS API for JavaScript (バージョン 4.6)
ArcGIS API for JavaScript (バージョン 3.23)