ESRIジャパンでは、「小中高教育における GIS 利用支援プログラム」を展開しており、GIS ソフトウェア、クラウド サービス、Q&A サポートなどを、小中学校・高等学校へ無償でご提供しています。
弊社では、本プログラムを利用している先生方のコミュニティの形成や情報提供の場として 年に 3 回の頻度で「座談会」を開催しております。
第一回、第二回の座談会では、各学校の先生方の取り組みについてお話ししていただく時間がメインでしたが、今回は ArcGIS Online の組織サイトの活用方法について焦点を当てた座談会とさせていただきました。
本座談会は、弊社の札幌オフィス、大阪オフィスと Skype で繋ぎ、オフィスに来られない先生方はリモートでアクセスしていただき開催いたしました。当日のアジェンダと内容は以下の通りです。
1. 参加者の自己紹介および近況報告
各オフィスにお越しいただいている先生だけでなく、Skype で繋がれている先生にもご挨拶いただきます。各学校での取り組みについてお話しいただきました。
2. 弊社からの情報提供
– 利用支援プログラムキャンペーン
先日のブログでご紹介した「授業サポートキャンペーン」についてご案内いたしました。本キャンペーンはプログラムの申込校 / 利用校を対象にESRIジャパンの社員が皆様の学校に訪問し、直接サポートさせていただくキャンペーンです。
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・募集期間:2019 年 7 月 1 日 ~ 2019 年 12 月 31 日
・実施期間:2019 年 7 月 1 日 ~ 2020 年 3 月 31 日
・内容:ArcGIS Online を使った授業サポート
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GIS を導入してみたいけど、どうしたらいいかわからない・・・という先生方に必見の情報です!ぜひこの機会をお見逃しなくご活用ください。
– Facebook ページの開設
教育分野のイベントや取り組みの情報発信の場として、Facebook ページを開設いたしました。「いいね!」をお待ちしております。
– 教育 GIS ポータルリニューアル
本座談会にあわせて、教育 GIS ポータルをリニューアルいたしました。お役立ち情報を集約し、操作に困ったときに参考になるドキュメントやムービー、お問い合わせ先などのリンクを集約いたしました。本プログラムを利用される方だけでなく、導入を検討している先生方などにも分かりやすいサイト構成になりました。
さらに、小中高の先生向けページのリンクも併設しております。先生方に過去の座談会で発表していただいた各校の取り組みへもアクセスしやすくなっております。ぜひご覧ください。
3. 大阪府立岸和田高校より組織サイトの活用方法について
大阪府立岸和田高校では ArcGIS Online の組織サイトを情報発信のページとしてご活用いただいております。サイトを作成したことによるメリットについてお話しいただきました。
(参考: 大阪府立岸和田高校の組織サイトについて)
「先輩の作成したマップが授業の教材になる」、「同級生が作成したマップが教材になる」ことで、生徒たちのモチベーションがあがり、他の生徒も GIS に関心を持ってくれるそうです。さらには、自分の作成したマップをSNS で発信する生徒がいることや、学校の公式 HP で ArcGIS Online の組織サイトをリンクさせているため、自分が作成したマップが正式に公開されるということでやる気を出す生徒がいるというお話もありました。
ArcGIS Online のアカウントさえあれば、自宅からも利用が可能なため、夏休みの宿題にすることも可能であることや生徒が作成した成果物を閲覧することが可能であるため、成績を付けるうえでも進捗が分かりやすくて使いやすいというご意見もいただきました。
ESRIジャパンでは各学校の ArcGIS Online の組織サイトを集めて、他校の生徒が作成したマップを生徒・先生が閲覧できる環境を整備していきたいと考えておりますので、ぜひ組織サイトを公開してみてくださいね。
4. ArcGIS Online の組織サイトの作成・管理
ArcGIS Online の簡単な概要や組織サイト作成方法、先生と生徒の権限の管理方法についてご紹介いたしました。前半では、組織サイトを作る上でのメイン画像の設定方法や適切な画像サイズを作成するテンプレートの利用方法、作成したマップを表示する方法について実際に先生方に触っていただきながらご紹介いたしました。後半では、管理者である先生の権限と生徒の権限を変える方法と詳細な権限の設定方法(カスタム ロール)についてご紹介いたしました。
本座談会は、プログラムを利用されている先生の横のつながりを提供する場として今後も定期的に開催していく予定です。また、ESRIジャパンでは、2022 年度の高校地理総合必修化に向けて、本座談会に限らず、全国の小中高向けのサポート体制をより充実させ、初等・中等教育における GIS の利活用を図ってまいりますので、ご期待ください。
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