ArcGIS Online (2020 年 6 月アップデート) の新機能

2020 年 7 月 1 日に、クラウド GIS である ArcGIS Online の最新バージョンをリリースいたしました。主な機能追加・機能改善の内容をご紹介します。

新しいホーム ページ エディター

ホーム ページは、組織の Web サイトのランディング ページであり、ユーザー コミュニティの主要な入口としての役割を果たします。また、組織の顔であり、地図、アプリ、その他のリソースを見つけたり、使用したりするための入口でもあります。

今回のアップデートにより、組織の管理者および適切な権限を持つユーザーは、新しいホーム ページ エディターを使用して、ArcGIS Online Web サイト用のモダンで応答性の高いランディング ページをデザインして構築できるようになりました。

すぐに使えるコンポーネントを使ってホーム ページを設定し、アイテム ギャラリーやテキスト ブロックを追加して、コミュニティにとって重要なコンテンツを掲載できます。カスタマイズ オプションは最小限に抑えられているので、あらゆるデバイスでページを表示でき、没入感のあるカバー画像やアイテムのサムネイルを使って組織をブランディングすることができます。

従来のホーム ページ設定は、将来的に廃止される予定となっておりますので、新しいホーム ページ設定に移行していただくことをお勧めします。新しいホーム ページ エディターの詳細は、本ブログで後日ご紹介します。

※本機能の実装により、既存のホーム ページのレイアウトが崩れる可能性があります。その場合は、再調整を行ってください。

構成可能なアプリの高速セットアップ

構成可能なアプリは、コーディングなしで簡単に設定できるテンプレート アプリです。これにより、アプリをすばやく公開して、さまざまなユーザーやワークフローをサポートすることができます。

「近傍」、「ミニマリスト」、「ゾーン ルックアップ」、「添付ファイル ビューアー」などの一部の構成可能なアプリに、数回クリックするだけでマップからアプリを作成できる高速セットアップが追加されました。より詳細な設定オプションをご希望の場合は、完全セットアップ オプションもご利用いただけます。

アカウントと管理

組織の管理者は、組織のメンバーやアイテムの詳細なレポートを作成することができるようになりました。作成したレポートは、詳細な分析のためにエクスポートしたり、将来参照できるようにアイテムとして ArcGIS Online 組織に保存したりすることができます。

組織の管理者が OpenID Connect ログインを設定することで、組織の OpenID Connect ベースのログイン システムにサイン インする際に使用するのと同じユーザー名とパスワードを使用してメンバーが ArcGIS Online にサイン インできるようになりました。

また、ソーシャル ログイン オプションとして、Facebook、Google、GitHub に加えて、Apple アカウントの資格情報を使用してサイン インまたはサイン アップできるようになりました。

さらに、組織の管理者は組織内の複数のメンバーのアイテムを一括で別のメンバーに移動することができるようになりました。組織からメンバーを削除する必要があるが、そのメンバーのコンテンツをサイトに残しておきたい場合などに便利です。

データ管理

レイヤーの所有者または管理者は、サブレイヤーがあるホスト フィーチャ レイヤーに対して、サービス全体ではなく、サブレイヤー レベルで特定のサマリー、説明、およびいくつかの設定の変更をできるようになりました。レイヤーにアクセスできる人は誰でも、個々のレイヤーの詳細を表示することができます。ホスト フィーチャ レイヤーの場合、レイヤーの所有者または管理者は、サブレイヤー単位でビューを作成したり、別のレイヤーを公開したりすることもできます。

レイヤーの所有者または管理者は、フィーチャ レイヤーの編集を許可する設定で、サブレイヤー単位でそれぞれ属性とジオメトリの更新を許可するレイヤーを選択できるようになりました。

また、表形式ファイルからホスト フィーチャ レイヤーを公開する場合、ArcGIS Online ではロケーター サービスとファイル内の位置データを使用して、レイヤー内にフィーチャを作成します。このとき、属性に保存する情報量を「位置 (XY 座標) のみ」、「最小限」、「すべて」から選択できるようになりました。

ArcGIS Notebooks

これまでベータ版として提供されていたノートブックが、リリース版となりました。ArcGIS Notebooks では、ArcGIS Online 内で Jupyter Notebook を使用して、組織の管理、データ管理、空間データ サイエンスのワークフローを作成、共有、実行できます。以下の 3 つのバージョンがあります。

Standard: ArcGIS API for Python とオープンソースの Python ライブラリを使用できます。組織の管理タスク、データ エンジニアリング、簡易な解析に利用できます。使用時にクレジットは消費されません。

Advanced: Standard の全機能に加えて ArcPy を使用できます。大規模なデータ エンジニアリング、高度な解析、機械学習ワークフローに使用できます。起動中 1 分あたり 0.05 クレジットが消費されます。*

Advanced with GPU: Advanced の全機能に加えて GPU を使用できます。ビッグデータ解析、機械学習モデルのトレーニングや推論に使用できます。起動中 1 分あたり 0.5 クレジットが消費されます。*

*ノートブック利用に対する消費クレジットです。ノートブック上での ArcGIS Online を利用した解析やデータ生成には、別途対象のクレジットが消費されます。

注) バージョンアップされた内容を確実にご利用いただくために、お使いの Web ブラウザーのキャッシュ (インターネット一時ファイル) を削除してください。主な Web ブラウザーのキャッシュ削除方法については、以下のリンク先をご参照ください。

なお、ArcGIS Online では、Internet Explorer 11 および Edge レガシは非推奨のブラウザーであり、将来的にサポートが終了となる予定となっております。今後の ArcGIS Online のバージョンアップで搭載される新機能を快適にご利用いただくためにも、最新バージョンの Microsoft Edge や Google Chrome、Mozilla Firefox 等のモダン ブラウザーの使用を推奨しております。詳細は「Internet Explorer 11 および Edge レガシのサポートについて」をご参照ください。

2020 年 12 月には、ArcGIS Online の HTTPS 通信強制化も予定されています。組織の管理者の方には、一度 ArcGIS Online Security Advisor を実行していただくことをお勧めしております。使用方法に関しましては、ブログ記事をご参照ください。HTTP のコンテンツ等が見つかった場合は、必要な移行処理を行っていただけますよう、お願いいたします。

■ 関連リンク

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