2022 Esri ユーザー カンファレンスにて出たArcGIS Living Atlasに関する質問集(後編)

本記事については、米国 Esri 社のブログ記事を翻訳したものです。前編と後編に分けて投稿いたします。今回は後編です。前編については、こちらのブログ記事で公開しています。


ArcGIS Living Atlas of the World (以下 Living Atlas)は、世界中の地理情報についての最高のコレクションです。これには、作業をサポートする Esri およびグローバル GIS ユーザー コミュニティからの精選されたマップ、アプリ、データ レイヤー、およびツールが含まれています。Living Atlas は ArcGIS システムに組み込まれており、すべてのプロダクトと環境で使用できます。

2022 年の Esri ユーザー カンファレンスの Living Atlas ショーケースでは、多くの素晴らしい質問が寄せられました。ここでは、よくある質問とトピックの一部を要約します。

Living Atlas の新しいコンテンツについて知るにはどうすればよいですか?

他の Esri 製品とは異なり、Living Atlas はコンテンツの特定のリリース日を公開していません。コンテンツが完成すると、即座にアップロードおよび公開されます。以下のリソースは、新しいコンテンツについて学習するための最良の方法です。また、Living Atlas コンテンツの使用方法も学習できます。

私の組織はファイアウォールの内側で完全に切断されています。Living Atlas のコンテンツはどのように使用できますか?

自己完結型のオフライン使用の場合、ArcGIS Data Appliance がハードウェアとデータで構成されるコンテンツ ソリューションであり、ArcGIS Enterprise ソフトウェアのもと実行するように設計されています。ArcGIS Data Appliance を使用すると、ファイアウォールの内側で安全にマップ サービスを作成、公開、共有できます。内部ネットワークに直接接続し、Living Atlas のテラバイト規模のグローバル ベースマップと参照レイヤーがプリロードされています。詳細については、ArcGIS Data Appliance のドキュメントをご参照ください。

Living Atlas のコンテンツを解析に使用できますか?

Living Atlas コンテンツは、コンテンツ タイプ、実行する解析のタイプ、および解析の実行に使用するソフトウェアに応じて、解析に使用できます。たとえば、フィーチャ レイヤーは、あらゆるタイプの解析の直接入力として理想的です。イメージ レイヤーは、リアルタイム解析の直接入力として使用したり、より高度なラスター解析のサブセットで使用したりできます。ベクター タイル レイヤー (Living Atlas ベースマップ レイヤーなど) は解析に使用できず、視覚化のみを目的としています。

Living Atlas ですべての OpenStreetMap (OSM) コンテンツを見つけるにはどうしたらいいですか?

OSM Living Atlas のすべてのコンテンツはいくつかの方法で見つけることができます。1 つの方法は、Esri が公開しているすべての OpenStreetMap コンテンツを Living Atlas のウェブサイトで検索することです。OSM コンテンツの他の宛先は次のとおりです:

Living Atlas に貢献するにはどうすればよいですか?

Living Atlas に含めるコンテンツを推薦するか、フィードバックを提供したり、詳細な (大縮尺) フィーチャを作成または編集したり、独自の高解像度データを提供して衛星画像や標高を改善したりして、Esri によるベースマップの改善を支援することで貢献できます。

コンテンツを推薦する

Living Atlas は、ArcGIS システム全体で信頼できるコンテンツの信頼できるソースです。最高のパブリック コンテンツを投稿すると、すべてのユーザーが見つけて使用しやすくなり、組織だけでなくその価値と使用量を大幅に向上させることができます。

レイヤーとマップを共有することで、グローバル GIS の構築にも役立ち、世界中のユーザーがデータや情報に簡単にアクセスできるようにし、マッピング、解析、意思決定の進行を加速します。

まず、Living Atlas Web サイトの [コンテンツの提供] タブに移動し、[コンテンツを申請] をクリックします。

Esri ベースマップの改善

すべてのマップはベースマップから始まり、より詳細で正確なベースマップは、より有益で信頼できるマップになります。Esri コミュニティ マップを使用すると、ベクター ベースマップ、画像ベースマップ、標高など、Esri ベースマップのコレクション全体を充実させることができます。

フィードバックを提供したり、フィーチャを編集したり、ベースマップを改善するための信頼できるデータを送信したりできます。Esri コミュニティ マップの寄稿者になれば、あなたの仕事は他の多くの人に役立ちます。

Esri コミュニティ マップに移動

Living Atlas に貢献するにはクレジットが必要ですか?

Living Atlas にデータを提供しても、クレジットは消費されません。

さらに質問したい場合は?

ご質問やご意見は、ArcGIS Living Atlas Esri コミュニティ サイトで受け付けています。Living Atlas チーム (およびユーザー コミュニティ) は、質問、アイデア、コメントを積極的に確認し、対応しています。

最後に

今回は 2022 Esri ユーザー カンファレンスで寄せられた質問を紹介しました。特に後半では「コミュニティ (Community)」というワードが頻出しており、世界的に Living Atlas のコミュニティ形成が加速していることがうかがえます。

この機会に、ユーザーの皆様により一層 Living Atlas をご活用いただけますと幸いです。また、データの提供についても大いに歓迎しております。

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