ルート検索サービスの公開

はじめに

[ルート検索サービスの公開] ユーティリティを使用すると、ネットワーク データセットに基づく道順、ルート案内などを ArcGIS Server サイトに公開できます。これらのサービスを使用して、交通ネットワーク上のルート検索、最寄り施設の検出、到達圏、ロケーション アロケーション、OD コスト マトリックス、または配車ルート解析を行うことができます。

また、ArcGIS Server サイトがポータルとフェデレートされている場合、このサービスはポータルのユーティリティ サービスとして構成することも可能です。

ArcGIS Server にてルート検索サービスを公開する流れは以下の通りです。

  • AWS S3 からネットワークデータセットをダウンロード
  • ArcGIS Server の配置されたマシンよりユーティリティコマンド実行
  • Portal for ArcGIS でルート案内実行

S3 からネットワークデータセットをダウンロード

あらかじめ AWS S3 のバケットにネットワークデータセットをアップロードしておきます。

S3 へのアクセス権をもつ IAM ロールを EC2 インスタンスに割り当てておきます。(※ここでは、AmazonS3FullAccess ポリシーを含むロールを割り当てています。)

Windows Server にログインして、以下の Powershell を開いて、コマンドを実行します。

Copy-S3Object -BucketName [バケット名] -KeyPrefix data/道路網 -LocalFolder D:\data\道路網

Windows Server のローカルに D:\data\道路網 でデータがコピーされます。

ArcGIS Server の配置されたマシンよりユーティリティコマンドを実行

ArcGIS Server のインストールユーザーが D:\data フォルダーにアクセス権限があるか確認をします。

ここでは、Administrators グループに ArcGIS Server のインストールユーザーが含まれていてアクセス権が存在しています。

Windows Server のコマンドプロンプトより以下のコマンドを実行します。

ここでは、フェデレートされた ArcGIS Server を利用しています。

cd “C:\Program Files\ArcGIS\Server\tools\PublishRoutingServices”
.\publishroutingservices.bat -s svr.ej.home -P pl.ej.home -u [ポータルユーザーで公開者か管理者] -p [ユーザーのパスワード] -o D:\data -n D:\data\道路網\道路網_全国版\ADF2022_DISSOLVE.gdb\ADF\ADF_ND

数十分ほどで、ルート検索サービスが公開されます。

Portal for ArcGIS でルート案内実行

正常に公開されますと、管理者にてポータルでログインして、組織>設定>ユーティリティサービス より、

ルート案内とルート検索が設定されていることが確認できます。

また、マップよりルート案内機能が実行できます。

ルート検索サービスにはさまざまなタイプがありますが、コマンド 1 つでそれらのサービスタイプを設定することができます。

GIS 活用の中での DX 推進のヒントにしてみてください。

※参考 ルート検索サービスの公開

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